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過去のコラム

「下流老人」が流行語大賞にノミネートされています…

今年も、一年を象徴する言葉を選ぶ「ユーキャン流行語大賞」決定の時期がやってきました。数々の言葉がノミネートされています。

スポーツ界から「五郎丸ポーズ」、芸能界では「福山ロス(ましゃロス)」、社会現象では「爆買い」に「インバウンド」、政治関係からは「1億層活躍社会」や「マイナンバー」などがノミネートされています。

そのノミネートの中に「下流老人」という言葉があります。生活困窮者支援のNPO法人「ほっとプラス」の代表理事で社会福祉士の藤田孝典さんが6月半ばに出版した新刊『下流老人』(朝日新書)という書物のことで、そこには「このままだと高齢者の9割が貧困化し、貧困に苦しむ若者も増える」と書かれています。

藤田さんが貧困高齢者を「下流老人」と名付け、普通に暮らすことができず下流の生活を強いられる老人という意味で、日本社会の実情を伝える造語が、今年の象徴的な言葉とにニミネートされているのです。

高齢者の貧困問題は深刻で、内閣府調査の<世帯の高齢期への経済的備え>で、60~64歳で貯蓄が「十分だと思う」と答えた人は3.6%。「かなり足りないと思う」と答えた人はその10倍、35.5%だったそうです。

数字を見て驚きます。貯蓄が十分と思っている高齢者の数は全体の1割も満たず、5%をも割り込んでいるのですから、ことの深刻さが十分にうかがい知ることができます。

実際に生活保護を受給する高齢者は増加中で、今年3月時点で65歳以上の78万6634世帯(受給世帯の約48%)が生活保護を受けているそうです。

その背景には今の社会状況も関係しているようで、昔なら子ども夫婦に扶助してもらうことが当たり前だった社会が、今では核家族が多く、その頼りの子どもは派遣切りやニートになっているケースが多いことが背景にあると指摘されています。

藤田さんは、下流老人が貧困に陥るパターンとして
1,病気や事故による高額な医療費がかかるようになる
2,高齢者介護施設に入居できない
3,子供がワーキングプア、あるいは引きこもりで親に生活を依存している
4,熟年離婚(最近はやっているようですね)
5,認知症になっても頼れる家族がいない
の5つを挙げています。

現役時代に、いわゆる“いい生活”をしてきた人は、生活レベルを落とせないという現状もあるそうです。

派遣社員は将来が安定せず、一部の業界は恒常的に賃金が低くなっています。物価は上がっていますが、肝心の賃金は上がらないのが現状です。

2015年7月3日号「週刊朝日」の記事では、関西で生活困窮者の支援をする生田武志さんは、貧困から人が落ちていく様子を、「カフカの階段」であらわしているという記事があります。

生田さんは、労働、家族、住居を失い、金銭を失い、ついには野宿という究極の貧困状態に落ちていく過程を、「小さな段差の階段を一つ一つ降りてゆくようなもの」とし、最下段まで落ちると、簡単には上に上がれない状態を「ものすごい段差の階段を、一気に1段だけのぼるようなもの」と表現し、階段というよりも、むしろ大きな壁に等しくなる様を「カフカの階段」と表現しています。

「下流老人」という言葉がノミネートされていることの重さを痛感します。今後、老後難民、貧困老人など、高齢者の貧困が大きな社会現象となってくることでしょう。

そのためには、老後を遠い未来と捉えずに、今から老後資金を準備することを、真剣に考えることは重要だと言えるのではないでしょうか…

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