インフォデミック…噂やデマなどの不確かな情報は人の行動を誤った方向に導く

インフォデミックとは、ネットで噂やデマも含めて大量の情報が氾濫し、現実社会に影響を及ぼす現象のことです。

病気が広い地域で流行することを「エピデミック」と呼び、それが世界的大流行になることを「パンデミック」と呼びます。

不確かな情報(インフォーメーション)が流行(エピデミック)することを、この2つの言葉を合わせて「インフォデミック」と呼んでいます。造語ですね。

不確かな情報の流布は、人の行動を誤った方向に導くことになり、結果として問題解決を遅らせることになります。

情報に突き動かされる例として、買い占めや人種差別がありますね。

インフォデミックは、デジタル化による情報通信環境の急激な変化とSARS(重症急性呼吸器症候群)の発生が重なった2003年から頻繁に使われるようになったものですが、当時と違い、SNS(交流サイト)が浸透した現代では格段に情報が拡散しやすくなっています。

1日に受け取る情報量などを元に算出した「情報拡散力」は、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)流行時と比べて68倍になってるとも言われています。

日本における2月末のトイレットペーパーの買い占めは、まさに、SNSのデマ投稿が発端でした。

しかも怖いのは、デマ投稿よりもデマを否定した情報のほうが拡散し、結果的にトイレットペーパーの買い占めを招いた可能性があるということです。

デマを否定した投稿者は「正しい情報を広めたい」というつもりでも、投稿を見た人が品不足を連想して行動を起こす可能性もあります。

そもそもSNSで文章を読む人は、長文は苦手のようで、文章全体を読むことがなく、せいぜい最初の2~3行しか目を通さないようで、そこに「トイレットペーパー不足」という言葉があれば、前後の文脈は関係なく、その言葉単体の印象に残ってしまっているようです。

もうこれは国語力というか、文章が読めないというレベルの話で、どうしようもないですね。

疫病流行の際には出所不明の情報が広がりやすく、世界保健機関(WHO)も科学的に根拠のない情報を信じないよう、公式サイトで注意を呼びかけています。

インフォデミックに対して登場した言葉に「ファクトチェック」があります。

世界的機関が、主要言語でネット上にある情報の信憑性をチェクして、対処しているようです。

SNSで運営側に警告文を要請したり、削除依頼を出したりしているのでしょう。

covid-19のような、世界を巻き込む大パニック状況では、インフォデミックは多く見られます。それが命に関わってくることが非常に危惧されるのです。

新型コロナウイルスの除菌方法に関してのデマ情報は、たくさん流れました。

嘗て日本でも、関東大震災のときには、韓国の人が井戸に毒を入れたというデマ情報が拡散された例があります。非常時に差別意識を助長させた例ですね。

災害や緊急時でのインフォでミックとは異なりますが、事実無根のことが大きな騒動を引き起こした例があります。

1973年に起こった「豊川信用金庫事件」です。

当時の女子高生の何気ないジョークが銀行の取り付け騒ぎにまで発展したもので、豊川信用金庫に就職が決まっていた同級生を、友だちが電車の中で「豊川信用金庫は(銀行強盗に襲われるから)危ないよ」という、他意なくからかっただけのジョークを、たまたま聞いていた人が別の人にその話をして、それが人づてに広まり、取り付け騒ぎにまで発展していったというのです。

女子高生のジョークがまるで真実であるかのような印象を与え、あたかも豊川信用金庫が破綻するかの印象を与え、この「破綻」とういう言葉が独り歩きして広まっていきました。

この噂が広まった段階で、情報を打ち消すこともできず、日常のお金をおろす行為すら「危機を察知して先回りして動いた」と思われてしまうようになりました。

前述した、今回のコロナ拡散におけるトイレットペ-パーやティッシュペーパー買い占め行為が流布したメカニズムのようです。

「炎上」という言葉は、豊川信用金庫事件当時はなかったのでしょうが、もしSNSが発達していたら、まちがいなく豊川信用金庫は、実際に破綻していたかも知れませんね。

covid-19のことに限らず、今の世の中ではSNSによるフェイクが横行しています。

広告費稼ぎのYouTube 動画や、煽り記事など、現代の私達は、フェイク情報の真っ只中にいる感じがします。

こういうときは、まさに私たちの情報リテラシーが試されているようです。

Twitterの世界は、いわゆるネトウヨと呼ばれる人たちの巣窟となっていて、どれが真実なのかはもうわからなくなっています。

テレビ報道も、親政権・反政権で発信する内容は異なり、情報の伝え方もそれぞれで脚色されています。

    意見(opinon)と事実(fact)を区別しよう…

情報を取る上で、とても重要な姿勢だと言えます。情報のネタ元を確認する、情報の内容よりも「だれが発信してるか」を確かめましょう。

テレビなどでは、どの機関が情報を流しているかが大事で、情報発信者の意図が、情報の伝え方を恣意的に脚色しているからです。

    意見(opinon)と事実(fact)を区別しよう…

繰り返しますが、その情報は、客観的な事実(fact)だけなのか、発信者の意見(opinion)7日を理解して、意見(opinion)なら、ない湯を吟味ん見して鵜呑みにしないという姿勢が大事です。

かならず意見の根拠(俗に言う「裏取り」)をしましょう。

いまの自粛期間であればネットに触れる機会も多いことでしょうが、ここはあえて情報を一シャットアウトするのも良いことだと思います。

情報は、入手することばかりが良いのではなく、物事を判断する際にはあえて情報をシャットアウトすることも重要です。

取捨選択という言葉には、感情や思い込みが混じってしまいまいます、誰もが冷静に客観的状況を維持できるのは難しいでしょう。

右も左も両方に耳を傾けるのが良いのですが、ネットは、自分が求める情報だけが目につくもので、偏りが激しい情報入手手段と言えます。

それをよく理解して、とにかくネット情報を鵜呑みにしないことです。

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