ユニバーサル ベーシックインカム が新型コロナによる経済的ダメージの中で注目される…

多くの新型コロナウイルス感染者を抱えるスペインでは、経済の立て直しに向け、可能な限り迅速に「ユニバーサル  ベーシックインカム(最低所得保障制度)」制度を導入することを決定したことが報じられました。

ベーシックインカム(Basic Income:BI)とは、広く国民に一定額を給付するというもので、支給対象を
    限定かつ特定条件に当てはまる人だけ
    無条件に国民全員
に一定額を給付するのですが、前者は社会保障と変わらないので、後者を特に「ユニバーサル ベーシックインカム(Universal Basic Income:UBI)」と表現されます。

スペインで導入されるのは、広く限定せずに給付する「ユニバーサル べーシックインカム」になります。

スペインのナディア・カルビニョ経済大臣が発表した新たなスキームは、終了期限を設けずに導入されることになるようです。カルビニョ経済大臣は現地メディアの取材に対し、感染拡大の脅威が去った後も、ユニバーサル・ベーシック・インカム制度は継続すると述べています。

予算規模などの詳細は未定ですが、政府は既に導入に向けた調整を進めているとしています。

感染拡大による経済的ダメージからの復興に向け、スペインのペドロ・サンチェス首相は3月17日、2000億ユーロ(約24兆円)の支援策を発表しています。

支援策には、1000億ユーロの政府による信用保証のほか、企業に対する無制限の流動性供給などが含まれていましたが、ユニバーサル ベーシックインカムでこれを補完する狙いがあるとみられると報じています。

ところがその後の報道で、スペインが導入するのは、ユニバーサル ベーシックインカムではなく、実際には貧困者への支援制度だとの報道があります。

国民の不安や国のイメージ悪化を避けるための手段として検討しているのは、すべての国民に一律で生活費を配布するベーシックインカムではなく、貧困層への永続的な給付金のようです。

たしかにベーシックインカムは、これまで与えられてきた国民への社会的保証をなくし、かわりに現金を配布する制度ですので、かなりの準備期間が必要になります。

ただ新型コロナウイルス感染拡大で、世界各国の経済が壊滅的危機にあることは間違いなく、それぞれの社会保障制度維持が困難になってくることが想像されますし、何より貧困者の生活保障政策が急務であることは変わりません。

新型コロナウイルス感染拡大により、ベーシックインカムへの流れが加速したことは間違いないとも言えるでしょう。

これからAI技術やロボット技術は、無人化の方向へ進んでいく社会が想定され、多少コストが高くても、リスクは低く抑えられることにより、社会保障の変革の必要性を議論するうえで、ベーシックインカムの考え方は議論の余地があるということでしょうかね。

そういう意味で、「ポストコロナ」「アフターコロナ」の社会においては、生活困窮者への対策の必要性からも、ベーシックインカム制度が議論される社会になっているのかもしれません。

イギリスのジョンソン首相は、国が無条件で国民に一定額を支給し、最低限の所得を保障する「ユニバーサル ベーシックインカム」を導入する可能性を議会で問われたのに対し、「それは考慮すべきアイデアのひとつだ」と述べています。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた景気対策として検討する考えを示したとも報じています。

日本での「ポストコロナ」社会では、「リモート」社会とどう向き合うかがテーマとなりそうですが、世界的には、社会保障制度の根本的な見直しとして、低所得者救済の意味も込めて「ユニバーサル ベーシックインカム」がテーマになってくるのかもしれませんね…

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