日本人は世界一不安を感じやすい国民だそうです…

日本人は世界一不安を抱える民族だと言われています。

世界規模で行われる幸福度調査では、毎回、最下位を争っているようで、子どもの将来までも楽観視していないという調査結果もあります。

不安には脳内物質の「セロトニン」が関係しているそうですが、分泌量が多いと気持ちが安らぎ、満ち足りた気分になることから「幸せホルモン」と呼ばれています。神経細胞には「セロトニン・トランスポーター」というたんぱく質があり、この量で「幸せホルモン」の分泌量が調整されるそうです。

この「セロトニン・トランスポーター」をつかさどる遺伝子には「L型」と「S型」があり、「L型」の方が「S型」よりも、より多くの「セロトニン・トランスポーター」を生み出すそうです。

人間の遺伝子は両親から一つずつもらうので、タイプで分けると「LL型」「LS型」「SS型」の三種類となり、当然「LL型」の人の方が「セロトニン・トランスポーター」をより多く生み出すことになり、最も幸せを感じやすいということになります。

逆に「L型」を持たない「SS型」が、最も幸せを感じづらいことになり、実は日本人は、この「S型」(LS型かSS型)遺伝子を多く持っている人種だそうです。調査対象によっては「S型」保有率は1位になることが多いようです。

日本人は、「ネガティブ」になりやすい、つまり不安を感じやすい国民だということが、遺伝子レベルで証明されているのですね。

客観的な数字でこのことを裏付ける事象として、日本は世界一保険契約率が高いそうです。

常に自然災害と向き合ってきた歴史があり、自然と育む文化が日本人にネガティブ感情を植えつけたとする話もあります。

たしかに和歌や詩の世界は、ポジティブよりもネガティブの方がしっくりときますね。
寒さをこらえてじっと耐えるほうが、演歌の世界にはピッタリとはまりますよね…

不安を数えたらきりがないですが、よく言われることとして

・老後不安
・子ども教育の不安
・家計の不安

が「不安」としてあげられるでしょうか。

日本人特有かどうかは分かりませんが、遠い不安に対してはそれなりに対応するのですが、身近な現実的な不安に対しては「見て見ぬ振り」をしがちなのだそうです。

「死」だとか「火事」だとかの備えに関しては、現実味がない分対応が早く、保険契約には抵抗を感じないようです。

ところが老後にお金がかかるとか、今すぐの話ではないが必ず来る「リアル」なことに関しては、「分かっているけど行動しない」ということになりがちなのだそうです。

そしてそういう時は「自分の都合の良い情報だけを取り入れる」ことに走ります。

たとえば、年金制度は大丈夫だとか、家は売れるだとか、自分に心地の良いことが書かれている情報ばかりを集めて「安心」を無理やり作る、言い換えれば、自分が安心する情報しか見ないという行動になりやすいそうです。

完全に現実逃避ですね。

    不安を一杯抱えるわりには、ひとつひとつに対処しない…

本当に日本人(?)はやっかいな人種ですね。

だから老後に向けて投資を呼びかけても、資産運を働きかけても、なかなか動かないのかもしれませんね。

まずはこの遺伝子のことを理解しましょう。

日本人は「SS型」が多いということ、ご自身もそうなのかどうかは分かりませんが、日ごろの言動などで「ネガティブ」思考になりがちだという自覚がおありなら、この遺伝子のことを思い出してください。

そしてそれは日本人として受け入れて、ぐっと踏ん張って、リアルな不安と向き合おうと自分に言い聞かせてください。

そうでないと、なかなか老後不安と向き合うことはできないようですからね。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA