2020年世界10大リスク~ユーラシア・グループ発表

毎年この時期に、その年の「世界10大リスク」が発表されます。

発表するのは米政治学者イアン・ブレマー氏が社長を務めるユーラシア・グループで、2020年は非常に困難な転換点になると警告しています。

2018年のリポートでは、リスク首位に中国の影響力拡大を予想、同国が軍事力の増強やテクノロジーの覇権を目指し米国との間であつれきが高まるリスクを的中させています。

ちなみに、2019年の主要10大リスクは…

1位 地政学的な棄権を誘発する「悪い種(Bad Seeds)」
2位 米中関係
3位 サイバー紛争の本格化
4位 ヨーロッパのポピュリズム
5位 米国内政治
6位 イノベーションの冬
7位 意志なき連合
8位 メキシコ
9位 ウクライナ
10位  ナイジェリア

2020年は、米中対立でグローバル化の波が減速するとともに景気の波が後退し、地球温暖化も景気の足を引っ張り、地政学的な波も急激に後退、国際協調の環境が損なわれるため、グローバルリスクがこれまでにないほど増大すると予測しています。

今年の主要リスク第一位にアメリカ大統領選挙を挙げています。

大統領選挙で、トランプ大統領が勝とうと、民主党候補が勝とうと、どちらの陣営も相手「不正選挙だ」と主張し、結果を受け入れない可能性が高いと、ブレマー社長は述べています。

2020年「世界10大ニュース」は…

1位 Who governs the US? 米大統領選挙   
       公正に選挙が行われるとする米国民は半数にとどまる
       共和党・民主党両陣営とも結果を受け入れないことによる混乱
2位 The Great Decoupling 米中デカップリング(分断)
       中国の習近平国家主席は米国に対するテクノロジー依存を返上
       新「長征」政策 
3位 US/China 米中関係
       デカップリングによる米中関係の緊張度が増す
       米国は中国企業への出資規制の取り組みや制裁、技術管理など
       中国に強硬な措置を講じる見込み
       香港、台湾、ウイグル、南シナ海問題などで対立激化
4位 MNCs not to the rescue 多国籍企業は地政学的な溝を埋められない
       各国が経済成長鈍化や格差拡大、安全保障問題に取り組む中、
       世界的に多国籍企業の経営首脳は一段と対立的な規制環境に直面
5位 India gets Modi-fied モディ首相の下で変わるインド
       社会政策で、経済ジャナリズムを掲げるヒンズー至上主義の
       支持母体の権限を
       拡大する内容で経済改革を実現する予知が狭まる
       外交政策と経済の両面で後退する見通し
6位 Geopolitical Europe 欧州の地政学
       欧州は軍需品貿易や技術開発の障壁を取り除こうとして
       米中と争う
       北大西洋条約機構(NATO)加盟国の防衛費負担居米国が
       不満を表し、懲罰的関税賦課に出る公算が高まる
7位 Politics vs. economics of climate change 気候変動における政治と経済
       対策が進まない中、市民や投資家の圧力が化石燃料企業に向かう
8位 Shia crescendo イスラム教シーア派の三日月地帯
       アメリカの中東政策の失敗で、イラン、イラク、シリアが
       不安定化
9位 Discontent in Latin America 南米の不満
       低成長、汚職、低品質の公共サービスへの怒りが高まる
10位  Turkey トルコ
       エルドアン大統領に内外から批判が集まる

以上が、今年2020年の「世界10大リスク」となっています。

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