コロナショックで強まる老後不安 ~ どうやって老後資金2,000万円を準備するばよいの…

金融庁が人生100年時代を見据えた資産形成を促す報告書をまとめ、長寿化によって会社を定年退職した後の人生が延びるため、95歳まで生きるには夫婦で約2000万円の金融資産の取り崩しが必要になるとの試算を示したことが大きな話題となりました。

金融庁が、公的年金制度に頼った生活設計だけでは資金不足に陥る可能性があることを指摘したのです。

報告書によれば、平均的な収入・支出の状況から年代ごとの金融資産の変化を推計して、男性が65歳以上、女性が60歳以上の夫婦では、年金収入に頼った生活設計だと毎月約5万円の赤字が出るという具体的な数字が示されていました。

この数字を前提とすると、60歳から20年生きると1300万円、30年だと2000万円が不足すると試算しています。

長寿化が進む日本では、現在60歳の人の25%は95歳まで生きるとの推計もあります。

多くの日本国民が、この報告書で、将来不安、とくに老後不安を強く抱えました。

普通に生活をして、定年まで会社に勤めて年金を受け取ったとしても、それだけでは生活ができないことを思い知らされたのです。

老後資金2000万円必要とする前提は、定年まで働くことができて、その間は給料が、ある程度の金額を安定的にもらうことができることにあります。また、年金支給開始年齢は、いまの65歳からであることが必要です。

そもそも今の政権では、年金支給開始年齢を繰り上げる議論がなされているという報道があります。

定年まで働くことができて、毎月決まった給料が安定的に支払われるという大前提が、新型コロナウイルス感染拡大により、崩れるかもしれないという状況になっているのです。

新型コロナウイルスで見えなくなった将来の収入曲線

地球上を新型コロナウイルスが蔓延しても、日本において老後資金が2000万円が必要となる状況は変わりません。

天変地異などの予測不可能な不確実なことが起こるだけで、将来不安は増長されます。

さらに、新型コロナウイルス感染拡大による経済へのダメージが、老後資金は2000万円では足りなくなってくる可能性も出てきました。

   経済環境悪化による年金支給額の調整
   給与支給不安定による老後生活準備資金捻出困難

金融庁が報告書を作成したときと今では、資産算出の前提となる経済状況が大きく変わってきたということです。

資金運用の環境も、大きく変わっています。

実際の運用に関しては、その状況に応じた運用方法を模索することができますので、そのことがただちにマイナス要因となるとは限りませんが、投資信託などの「買い手法」一辺倒の投資スタイルは、利益を出しづらい環境であることは間違いありません。

株式と債券の分散といいますが、超低金利が長期間続いている債券市場が、株式市場のヘッジになるとは考えづらいです。

行動自粛により世界的に経済が大きく縮小していることはまちがいなく、日本でも緊急事態宣言発動により、日本経済が止まった影響が大きいことは否めません。

業態変化を迫られる企業もあり、その対応次第では企業の存続自体も危ぶまれ、企業倒産や事業規模縮小は、労働環境にも悪影響を及ぼします。

海外企業ではレイオフによるリストラが進められ、米国の失業率は、リーマンショック時以上で戦後最悪となっています。

日本ではまだ失業率は低く押されられてはいるものの、労働環境が今後良くなるとはとても思えません。

今でも非正規雇用者やフリーランスなど自営業者には、相当厳しい状況となっています。

新型コロナウイルス感染拡大により、多くの人が、将来に向けての収入曲線が見えなくなってきているのです。

投資家心理を上向かせるには、新規感染者数の激減が一番なのですが、米国のコロナ対策、日本国や東京都の姿勢を見ていると、投資家が安心できる状況は期待できないでしょう。

もはやワクチン開発頼みであり、特効薬ができるのを待つしかない状況となっています。

まさに自助努力という言葉を強く意識することになります。

コロナショックでの老後資金準備方法

金融庁の処方箋は「資産運用」

金融庁報告書では、老後資金2000万円を準備するためには、現役時代から長期積立型で国内外の商品に分散投資することを推奨しています。

定年を迎えたら退職金も有効活用して老後の人生に備えるよう求めています。

長期・分散型の資産運用の重要性は理解できますが、今の状況で、それを実行することができるのでしょうか。そもそも退職金を、将来の老後資金として活用することができるのでしょうか。

   老後資金準備どころではない…
   今をどうするかで精一杯だ…

多くの人の本音なのかもしれません。

目の前の収入確保が心配なのに、遠い老後にまで気が回らないというのが本音でしょう。

長期投資と言われても、マーケットが将来に向けて良くなるイメージがわかないのも事実です。

そもそも長期で資金を寝かせておける余裕がないのではないでしょうか。

金融庁報告書どおりなら、私たちは、今の目の前の状況を改善しながら、その上で将来の資金も準備しなければならないということになります。

生活費確保に追われて老後資金2000万円準備のための資金を捻出するのは、相当に困難な状況だと言えます。

金融庁は、老後資金準備の処方箋として資産運用を提示しています。おそらく運用手法以外には、老後資金2000万円を準備する方法はないと思われます。

厳しい状況でも「資産」を作ることを考えよう…

コロナ禍で収入が減少、ましてや収入が途絶えた状況においては、資産を有しているかいないかでは、その後の状況改善は大きく異なります。資産を有していれば、当面はその資産の取り崩しで凌ぐことができますからね。

   資産を作ることが、緊急事態においては最も効果的…

そのとおりなのですが、「資産」という言葉に大きな壁をつくっている人が多いようで、縁遠いイメージを抱いている人も少なくはありません。

この時点で、資産を持つことを諦めたら、それで全ては終わりです。

   今の状況で細々と生きていければいい…

この言葉の裏側にあるのは、資産を持つことができない状況だと納得させるための、運用を拒否することへの大義名分としているように思えます。

まずはできるできないを考える前に、シンプルに「資産は必要だ」と思うところから始めましょう。必要なら備えるべきです。

そして「資産」とはなにかをまず考えてみましょう。「資産」に対する壁を取っ払いましょう…

「資産」とはなにか

「資産」には換金性が求められます。つまり、すぐに現金にできることが重要です。

従って不動産は該当しません。

家賃収入を求める不動産投資もありますが、今回のコロナ禍では賃借人も家賃が払えない状況になることがあり、想定していた家賃収入が得られないオーナーの方もたくさんおられます。

保険商品も換金性には疑問があります。預金でも定期預金だと途中解約すると預金金利が見直されます。

つまり「資産」とは、不動産ではなく

   “換金性の良い”資産

だということです。

そう考えると、定期預金も解約すると預金金利が見直されるので不適切ですね…

収支改善と資産形成は区別しよう…

収支改善とは、収入と支出のバランスを健全にすることにあります。つまり、支出が収入を上回らないようにすることです。

ごくごく当たり前のことですが

   ○:収入>支出   △:収入=支出   ☓:収入<支出

貯蓄は、上記では「○」の状態でないと生まれません。それもごくごく当たり前のことです。

収支改善で重要なのは「収入」が増えるかどうかです。それによって対策も異なります。

節約による支出の見直しがよく語られますが、それは収入安定が前提であることが望まれます。節約にも限界がありますので、収入が減るときは、節約だけでは対処できません。

コロナ禍では、将来の収入曲線が見えづらくなっている状況が続きます。それゆえ、節約による支出改善よりも、複数の収入手段を確保することが求められます。

   いまの会社給料だけで大丈夫ですか  今の会社給料を殖やすことができますか…
   いまの仕事だけで大丈夫ですか  今の仕事を発展できますか…

収入手段の改善を求めるには、正規・非正規に限らず給与所得者の場合は、収入源を複数持つことを模索することが重要だと思われます。パラレルキャリアの発想です。

今話題の副業ですが、それは週末アルバイトではありません。時間給の考え方で副業を捉えると、それは体力勝負となり継続することが困難になります。

継続できるサブスクリプションが求められるビジネスを考えるのが望ましいですが、具体的な発送がわかない場合、好きとか嫌いとか、好む好まざるとに関わらず、運用手法を学ばざるを得ない状況にあると思います。

ただ運用に拘る必要はありません。運用以外で、サブスクリプションが求められるものがあれば、それを追求するのもよいでしょう。

とにかく給料以外の収入手段を確保するということが大事です。

資産形成は運用がベスト

資産を膨らませる、大きく育てるには、運用手法しかないでしょう。少ない資金を大きく殖やすには、レバレッジ効果による運用が最も効率的です。

   少ない資金を大きく育てる…

これが運用の特徴でもあります。

収支改善と資産形成の手法を分けて考えると、運用という手法は理解しやすいのかもしれません。収支改善の場面ではなく、資産を育成する場面で運用手法を用いることを考えていきましょう。

   収支改善 → 収入改善 → 副業・パラレルキャリア
   資産形成 → 副業で余剰資金捻出 → 運用で育てる

運用は、レバレッジを効かせて、リスク市場でお金を殖やすことです。

リスク市場とは預金以外全てです。つまり、預金以外の方法と言い換えられます。株式市場や為替市場がよく知られていますね。

投資信託を買う、個別株を買う(売る)、為替取引(FX)を行うことで、市場に参加します。

利益を上げることが運用の目的ですから、相場の勉強をすることは大事です。それは、利益を得る機会をより確かなものにするための学びです。

効率的という言葉を運用の世界ではよく用いられますが、リスクとリターンのバランス、つまり、より少ないリスクでより多くの利益を得ることを言います。それを学ぶのが相場の勉強です。

相場の勉強とは具体的には

   どこで
   なにを
   どのように

学べばよいのでしょう。それはこのサイトでもご紹介していきますが、まずは、運用という手法を必要だと強く思うことが大事です。

運用で成功するには、一にも二にも「継続」が大事です。続ける強い意志が必要です。それを理解しておきましょう…

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