新型コロナウイルス感染拡大でマーケット大暴落、こんなときでも資産を守り殖やすには…

目次

  • 一般の考えは「何もしない」、でも…
  • チャンスと思って“チャレンジ”
  • 長期投資と短期投資での“暴落”の捉え方
  • 積立投資では暴落は“チャンス”
  • この際に「買い」と「売り」両方の手法を身につけよう
  • まとめ

新型コロナウイルス感染拡大で、いま世界中のマーケットが大混乱となっています。

NY市場は「ブラックマンデー以来」という言葉が踊っていて、サーキットブレーカーが作動する事態となっています。

株式市場だけでなく原油価格が暴落し、世界市場は、コロナショックに加え、サウジアラビアとロシアの原油価格戦争に巻き込まれている状態にもなりました。

なぜマーケットが大暴落しているのかの原因は分っているので、それが解決する糸口が見つかれば、マーケットは反転することも考えられるのですが、いまのところは、まだその方向性は見えていない状況と言えます。

こんなときの投資、トレードはどう考えたらよいでしょう…

一般の考えは「何もしない」

多くの一般の人は「何もしない」という選択をするでしょう。「休むも相場」という格言もありますからね。

君子危うきに近寄らず…

落ち着くまで待つというのですが、どこで落ち着くか、どの状況が落ち着いた状況かは、なかなか見つけにくいですよね。

ただ単に待つだけでなく、どこで反転するかを探りながら待つことになります。ただ何もしないだけではありません。

「待つ」先には「エントリー」が控えているのです。

ここで、「落ち着く」ということは、どういう状況なのでしょう。

暴落後の一般的なメカニズムには「値幅調整」と「日柄調整」があります。

「値幅調整」とは、売り勢力が弱まり、買い勢力がマーケットに戻って来る価格を探る調整で、売り側の勢いが弱まるタイミングが弱まれば、上げ幅も縮小し、買い勢力が戻ってくることで、ある価格で下がりにくくなります。

値幅調整で定まった価格近辺で、マーケットに溜まっている「売り」ポジションがなくなるまで、ある程度、その価格近辺で横ばいの動きが続きます。このときは、買いポジションの増え方で、売りポジションが消化されるまで、上に行くか横ばいが続くかが決まります。

この横ばいが続いて上昇に転じるまでの期間を「日柄調整」といわれるものです。

まずは、値幅調整の確認がポイントです。

そこですぐに逆張りで仕掛けるのではなく、日柄調整があることを確認して、横ばいがどれだけ続くかを確認し、もし動けるなら、この横ばいのときもこまめにエントリーをして利益を狙うのも良いでしょう。

いつ日柄調整が終るかを探るのが二つ目のポイントです。

それを確認するのが、積極的な「待つ」という行為になります。

ただ何もしない、見ているだけというのが「待つ」ではありません。

チャンスと思ってチャレンジ

マーケットが下落しているときは価格が下がっているので、安値を拾うチャンスだという思考があります。

個人投資家の多くは、いかに安値で拾えるかが醍醐味と思っています。

これは個別銘柄物色の話です。

たとえば日経平均株価がずっと下落している状況で、どこでとまるかを予測して反転ポイントを狙うということではありません。

それは無謀で、これはトレードとは呼べませんね。

株価指数が大きく下げているときでも、上昇する銘柄はあります。それを探すのが個人投資家の醍醐味でもあります。

また業績はよく、キャッシュフローもよく、業務の将来性があるにも拘らず、株式市場全体の下落に引っ張られて株価が下がっている銘柄を探して、注目しておきます。

環境改善とともに株価が上昇するタイミングを狙えば、その後の株価の伸びが期待できるというもので、このような銘柄を探すのが個人投資家の腕の見せ所となります。

そのために企業分析やチャート分析の勉強をするわけです。

株価が10倍になる銘柄を「テンバガー」と呼びます。このようなマーケット急落総悲観のときこそ、テンバガーは増えます。

だからマーケット下落時は、テンバガー探しの大チャンスでもあるのです。

長期投資と短期投資での暴落の捉え方

よく長期投資なのだから気にする必要はない…

という人がいますが、さすがに大暴落時は、自分の資産状況を気にするなと言われても無理ですよね。

「気にする必要がない」というその根拠として、10年以上の時間軸で見れば、たった数ヶ月の出来事は誤差範囲だとする見方にあるようです。

大暴落を間近にしての慰めの言葉のようにも聞こえますが、長期投資の前提は、今すぐ換金する必要がないことにありますので、いずれ値を戻すのを静かに待とうというのでしょう。

長期投資は「買い」ポジションですから、マーケットの滞在している期間が長いと、その間に何度もマーケット変動に自分の資産がさらされることは覚悟しなければなりません。

それを嫌うのが短期投資を好む人の背景にあります。

マーケットは必ず変動するので、あまり長く滞在するものではないという考えです。

もちろん資金ニーズに応じて換金の必要性があるというのも、短期投資の前提にはある場合もあります。

本来、長期投資と短期投資の選択根拠は、大きく利益を伸ばしたい人が好む長期投資、利益の額よりも利益を得る確かさを望む短期投資という位置づけです。

それゆえ、長期投資は、今回のような大暴落は覚悟のうえで、それでも長期保有が利益拡大にはメリットがあると持っている、つまりこの暴落の先には大きな上昇があると信じているから、マーケットに滞在することができるのです。

したがって長期投資家が取るべき行動は、暴落時にはある程度の加悪で「買い増す」ということです。そして再び長期保有を試みるのです。

長期投資では、本来は資金力が求められます。

長期投資を、リスク軽減の手段としか捕らえていない人は、今回のような暴落時には慌てふためくのですね。

そもそも長期投資において、リスク軽減効果を求めるには根拠が薄いように思えます。精神的のもタフでないと厳しいですよね。

短期投資の場合は、利益が乗ると利益確定をしますし、成功者は必ず損切りラインを設定しますので、今回のような暴落時でも資産を大きく失うことはありませんし、「売り」手法も手がけるので、暴落時もチャンスと捉えることができます。

長期投資を、ただただリスク軽減のための長期保有と考えている人が、大暴落でパニックとなって含み損を、あわてて損失確定してしまうのです。

おそらく限られた資金を長期保有に当てているので、資金がなくなるという最悪の事態が、頭をよぎるのでしょうね。

また含み損を受け入れられない人は、マーケットが底値をつけて上昇局面に向かうとき、真の長期投資家は、再び買いポジションを持つことで、次の長期投資での利益拡大を狙いますが、信金慮湖の乏しい長期保有者はただただ耐えるだけなので、上昇局面のマーケットを見て「買っておけば儲けられたのに」という悔しさで地団太を踏むのでしょう。

資金力が少ないひとこそ、短期投資でこまめに利益確定をして投資資金を殖やすことを心がけたほうが良いでしょう…

積立投資では暴落はチャンス

毎月積立投資というものがあります。

iDeco(個人型)や企業型の確定拠出年金制度での、毎月拠出金がこの積立投資になります。

ドルコスト平均法と言われるリスク分散手法があります。

毎月一定金額をマーケットに投資します。ただし時価での買い付けになりますから、その時の価格次第で買付できる数量は異なります。当たり前ですが、単価が高いと気は数量は減り、単価が安いときは数量は増えます。

今回のような下落局面では、下落すればするほど、買い付け数量は増えることになります。

数量が多ければ、現金に換えるときに、換金できる資産が増えていることになりますね。

この積立投資の場合は、たしかに評価額は目減りするでしょうが、買い付け数量は増えているので、その後かマーケットが値を戻したときに換金すれば、資産は殖えていることが大いに期待できるのです。

一方向に下落し続けているときに換金すると資産は目減りしたままで、換金タイミングは重要になってきます。もちろん底値をつけた後に上昇した局面で換金しないと資産は殖えません。

この毎月積立投資だと、マーケット変動のリスクを、うまく吸収してくれるので、投資を始める人には馴染み安いかもしれませんが、注意点は

   ある程度の積立期間が必要(短期投資よりも長期投資のイメージ)
   できれば継続できる環境が望ましい
   できれば減額しないほうが望ましい
   換金するときは、投資期間中の底値寄りも上の価格であることを確認

投資先は、それこそ価格変動が激しいマーケットの方が効果があるでしょう。純金積立にも非常に馴染む手法です。

この際に「買い」と「売り」両方の手法を身につけよ

投資信託は「買い」しかできません。

「売り」手法は、マーケットが下落時にも収益を得る手法で、株式都市では「空売り」があります。FX投資では、通貨を買ったり売ったりすることは、通常のトレードでいくらでもできます。

「売り」で儲けるという発想も身につけておくことは重要です。

いまでは「インバース型」という、日経平均株価が下落した利益が出るETFもあります。これなら「空売り」に挑戦しなくても、通常の商品を買う感覚で、マーケット下落時に利益を得ることができます。

投資信託だけでなく、幅広く投資対象を工夫することが重要です。

まとめ

資産を守るということは、誰もがやらなければならない大事なことです。

こんな状況だからお金の話をする尾は不謹慎だという感覚は、情緒的発想では理解でいますが、同時に論理的、現実的な視野も持つべきです。

イメージに引っ張られないことです。

楽して儲けようとか、ないもしないで増やそうという了見は捨ててください。

給与だけの収入だと、会社都合で、社会状況で、安定だったものが不安定になり、確実だったのものが不透明になったりします。

それは自分の力ではどうしようもないことです。

だから、複数の収入手段を常に考えておこう、その一つが投資やトレード手法であり、その手法もマーケット変動で振り回されることなく、暴落にも対応できるように備えておくことが大事で、投資やトレードはそれができるのです。

是非、投資やトレード手法を武器にできるようにしていきましょう…

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