資産運用で重要なのは「How」ではなく「Why」…継続こそが力なり

物事を理解する上で大事なのは、その「目的と効果」を客観的に理解することです。そのためには、できるだけ物事を行動レベルに因数分解して、それぞれのパーツごとに、その行動の意義を確かめることが大事です。

特に目に見えない形のないものこそ、より客観的に、できれば数値化することが大事になってきます。

資産運用はまさに形のないもので、しかもまだ見えない未来を評価するものですから、その価値を推し量って数値化するのは非常に難しいです。

それゆえ資産運用をただ漠然と概念だけでとらえるのではなく、運用という行動の意味を理解し、その行動の目的意識をしっかりと持つ事が大事です。

なぜならば、資産運用にとって最も重要な要素が「継続」にあるからなのです。

運用の「継続」には、かなりのタフさが要求されます。

たとえ経済環境が悪くても、どんなに運用で失敗したときでも、その運用を続ける精神力が必要だからなのです。

   なぜ資産運用をするのか…
   なぜ自分にとって運用は必要なのか…

資産運用の目的を、自分のこととして捉えることが、「継続」にはとても重要なのです。

資産運用で重要なのは「How」ではなく「Why」…

資産運用に必要なのは「How」ではなく「Why」です。

   「How」・・・いかにして資産を殖やすか(テクニック)→ 結果に“心が乱れる”
   「Why」・・・なぜ資産運用を必要とするのか(動機)→ 強い意志で“腹を据える”

資産運用を、

   単なる「資産を殖やす手段」

としか考えていないで取り組むと、目先の数字に振り回されることになります。

もちろん「運用」の評価は結果であり、数字は大事です。運用は結果が全てです。

ただその数字は、偶然の産物であってはいけません。狙いにいって確実に取るものでなければなりません。

そのためには、運用期間をどう考えるか、その運用期間中の含み損は想定内かどうかの判断が重要です。

想定内かどうかは、感覚ではなく根拠を持って判断するものです。

運用結果を得るまでの「期間」が、待てるか待てないか、我慢できるかできなきないかで、「継続」できるかどうかが決まってきます。

   結果が出るまでやりつづける…
   結果が出るまで耐えられるかどうか…

これが大事なのです。結果だけにこだわると、結果が出ない期間が長くなると、正常な精神が保てなくなります。概ね、運用の世界から逃げ出してしまいます。

結果が出ないときに、運用に喰らいついて、なぜ結果が出ないのかを検証し、改善し、勉強することが大事で、その前向きな発想になれるかどうか、そのモチベーションを保つためには、何故資産運用をする必要があるのかという強い目的意識が必要になってくるのです。

儲けることでしか運用と向き合っていないと、すぐに挫折してしまいます。

運用をあきらめたら、その時点で終わりです。運用の世界から自ら退場したら、猛終わりなのです。

運用に大事なのは「継続」です。運用で成功するには、

   諦めない心、やり続ける強い意志

が必要です。

   諦めなければ絶対に失敗はしません…
   成功するまでやり続けたら必ず成功します…

すごく当たり前のことなのですが、この当たり前の行動には強い精神力が求められます。

資産運用で失敗する人、資産運用で資産を殖やせない人のパターンは決まっています。それは

   自ら運用の世界から退場した人

です。その背景として考えられることは

   資産を全て溶かした(吹っ飛ばした)
   含み損に耐えられなくなった

前者は、全てがなくなる前に手を打つことができます。「損切り」です。許容損失額を事前に決めておいて、含み損がその額に達したら有無をも言わさず損切る(損をしてでもポジションを閉じる)ことで、資産の目減りを防ぐことができます。

その前提として、想定外のことが起こった場合です。

一時的な損失なら、運用シナリオに間違いがないという自信があるときは我慢しますが、損得に意識が集中して、今の含み損状態に耐えられないときは、状況判断関係なくポジションを手仕舞ってしまいます。

そういう場合は

   自分には運用は向いていない
   自分は運用に自信が持てない

と言い聞かせて、二度と運用の世界には戻ってこれなくなります。

よく「運用」を語るうえで

   運用するには強い精神力が求められる…
   タフでなければならない…

と言われることがありますよね。それだけ運用を続けるという行為は、精神的には厳しいものなのです。

資産運用の本質その1「継続」

ここで運用の本質の一つが明らかになっています。それはもう何度も出てきている言葉ですが、

   ①運用に必要なのは行動の「継続(持続)」

ということです。

そのために「How」ではなく「Why」を強く意識することが、重要になってくるのです。

「How」の運用テクニックは結果を求めますから、結果次第では、むしろメンタルがやられることがあります。

「Why」の資産運用の動機・目的を強く意識することは、行動のモチベーションを高めてくれることになります。

それだけ「運用の継続(持続)」は難しいのです。なぜならそれは「運用の継続」とは「含み損に耐える」ことになるからです。

損失を抱えている状態を容認するという精神状態は普通ではありません。「損を受け入れる」というのは、常識では考えられないことですからね。

ただ、この日常生活ではありえない「損失状態を受け入れる」ということは、大きな利益を得るには必要なことなのです。

   行動には目的意識が重要…

これは、何も運用に限った話ではないですね。

資産運用の本質その2「損失の受容」

もう一つの運用の本質が明らかになりました。それは

   ②運用で大事なのは「損失」を受け入れること

です。

運用結果は、どんなテクニカル手法をを駆使しても100%勝てることは絶対にありません。もし100%勝てるとうたっている手法があるとすれば、もうそれだけで「詐欺」と断定できます。

運用は、必ず「負ける」局面があるということです。この世に「常勝」はありえないのです。

先程の運用の本質を書き換えると

   ②運用で大事なのは「損失」を受け入れること = 運用では「常勝」はありえないことを理解する

となります。

損失を確定しなければ「含み損」のままなので、それは「負け」とはなりません。含み損を耐えて、含み益が出たところで確定すれば「勝ち」となりますので、結果として「常勝」状態は作ることができますが、含み損状態をどう捉えるかにもよります。

見方を変えれば、常勝状態を作るため含み損に耐えるということも言えますが、含み損に耐えることが報われるのは、それは含み益になったときだけです。

含み益の額も大事です。

含み損が100万円、含み益になって確定した数字がプラス10万円というのは、果たして運用は成功したと言えるのでしょうか。

資産運用の本質③「必要な絶対額を手にすること」

なぜ資産運用をするのか

それは人生設計において、金銭面において効果を期待できることです。将来必要な金額を、資産運用で準備するということを忘れてはいけません。

運用は、プラスに成ることがゴールではありません。必要額を手にすることが大事です。つまり、資産運用で必要なのは、

   必要な絶対額を手にする

ことができることです。

運用でよく言われる「運用率」ですが、率が上がれば絶対額が殖えることにはなりますが、資産運用の目的は、率を上げることではありません。資産運用は、必要金額を手にするための手段だということです。

目的が叶うということを数値化すれば、「○○万円を手にした」ということです。そこは強く拘りましょう。

資産運用は、自分の将来設計にとって必要な手段であると強く思い、その目標額は○○万円を○年後に手にするために、勉強して努力して運用しているのです。

   資産運用の評価は「殖える」ことです…

資産運用を、単に「お金を殖やす」ということだけで捉えていると、大抵の場合は運用テクニックだけに目が向いてしまい、そのテクニカル行動の結果だけに振り回されることになってしまいます。

プラスになればよいとうわけではありません。

プラスにするために、目先の数字にとらわれ、本来の資産運用の目的を見失った行動に走ってしまいます。

含み損に耐える期間は短いほうが良いに決まっています。

効率的な運用…これが運用で求められるものです。

では「効率的」とは何でしょう…

運用では「負け方」が大事

含み損に耐える期間は短いほうが良いに決まっています。含み損を抱えずに資産が殖えることが望ましいです。

でも、運用期間がながければ、含み損を抱える局面があることも覚悟が必要です。

まず大事なことは「退場しないこと」です。自分の意志ではなく、強制退場させられることだけは避けなければなりません。

運用の世界は、負ける人のパターンは決まっています。

退場の理由は、

   欲が絡んで資産を溶かす(無くなる)か、
   資産の目減りを客観視できずになんの対策も講じずに放置しているか

のどちらかです。

負けるパターンを分析して、意識してその行動を避けるようにすることが大事です。

含み損を抱えている期間が長いということは、時間価値の喪失につながります。なぜ含み損になっているのかを分析し、想定外のことが起こって損失となっているのなら、損失を確定して、次のチャンスに向かうことです。

想定内で、今を耐えれば好転するという見立てであるなら、損失には耐えるべきでしょう。

運用を行うには、まずは運用シナリオを立てることが大事です。

今の情勢だと、どの市場にお金を投じるのが効率的で、投じた資金がどの程度目減りしたら損切るかを事前に決めておきます。

このばあい、決めたルールは厳粛に守ります。事前に決めた目減り水準に達したら、ルールを曲げずに粛々と遂行します。

効率的な運用とは

   根拠のない損失は切る

ことなのです。

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