スマホ普及社会に、あえて求められる人材とはなにか…
「ggrks」という、言葉というか表記というか、そういうものが存在します。
「ググれカス」と読むそうで、「いちいち人にものを聞かないでインターネットで自分で調べろ」という意味だそうです。
「グーグル先生」なんて表現もありますが、インターネットでGoogle検索すれば何でもわかる世の中になり、Googleが知らないことをすべて教えてくれる「先生」となっています。
実業家の堀江貴文氏が
スマホは電話ではない 携帯パソコンだ
と言っていますが、まさにスマホは「グーグル先生」に繋がる道具ですね。
それだけでなく、スマホがあれば決済ができ、家の鍵が空き、家のクーラーなどの遠隔操作ができ、GPSになり、本や辞書になり、まだ検討中ではありますが、カーシェアリングのクルマのキー(スマホ操作でクルマを始動させる)にもなろうとしています。
インターネットで調べれば、大抵のこと、いや大半のことは理解できるようになりました。
まさにスマホは、
持ち運びができる常にそばにいる生活全般の「アドバイザー」であり「コンサルタント」
です。
正確にはスマホは単なる道具で、インターネットでつないだ先にあるHPやblogなどのサイトが、コンサルタントの先生ですけどね。
インターネットが繋がるスマホがあれば、大抵のことは用は足ります。このことが、これからの社会の構造を大きく変えていくのです。
たとえば
近い将来、街中から銀行が消えてなくなる…
ということをよく耳にします。「銀行がなくなるはずがないよ」という反論も聞こえますが、この表現をもっと正確に言いなおしますと…
銀行機能はなくならないが、それが銀行である必要はない…
となります。
この表現はどんなジャンルにでも使えます。
スマホがあれば
税務業務はなくならないが、それが税理士でなければならないことはない…
FP業務はなくならないが、ファイナンシャル・プランナーに聞く必要はない…
家を借りるのに不動産業者に頼る必要はない…
生命保険契約のために営業担当者と面会する必要はない…
直接面談が必要と思われていた金融機関業務等が、このように変わってきます。他の業務は「押して知るべし」ですね。
今まで「コンサルタント」と呼ばれる人たちには、知らないことを教えてくれるアドバイザーという人には、今後はネット以上の知識が求められます。単なる解説者ではなく、その知識をどう生かすかの具体的な効果的な実践方法アドバイスができる人だけが生き残ることになるのでしょう。
人間性
ベネフィット話法(相手の利点に置き換えて説明する能力)
聴く力、共感力
提案力
実践転化アドバイス
求められる能力の質が変わってきます。知識だけでは生き残れませんね。
提案力や接客力は、コンサルタントの世界だけでなく、飲食業や物販業等にも求められます。これらは、すべての分野で必要とされる能力ですね。
スマホは、情報との距離感をなくしてくれるものです。
したがって、あえて人に依頼するということは、時間的距離感も含めて、
スマホよりも距離があることを承知の上で人との面談を望む
わけですから、 わざわざその距離があることを認識した上で人に頼む以上、それだけ求めるものは多く、直接的利益を期待するようになりますよね。
依頼を受ける側から見れば、インターネット以上の利益を提供するだけでなく、情報を直接利益にアレンジできなければ、依頼者との距離感を埋めることはできないということになります。
これから求められるのは、業界という大きなくくりではなく資格という権威でもなく、「人(個人の資質)」そのものなのです。
そのことをどれだけ理解できるかで、これからの社会で生き残れるかどうかが決まりそうですね…