SDGs取り組みは若者を担い手に、政府が実施指針を3年ぶりに改める…
「SDGs(エスディージーズ)」Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)
2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標となっています。
2015年から2030年までの長期的な開発の指針となっています。長期スパンの課題と言えそうです。
SDGsは、2000年に国連のサミットで採択された「MDGs(エムディージーズ/ミレニアム開発目標)」が2015年に達成期限を迎えたことを受けて、MDGsに代わる新たな世界の目標として定められました。
SDGsの前進であるMDGsの掲げる8つの目標(ゴール)を見てみましょう…
ゴール1:極度の貧困と飢餓の撲滅
ゴール2:初等教育の完全普及の達成
ゴール3:ジェンダー平等推進と女性の地位向上
ゴール4:乳幼児死亡率の削減
ゴール5:妊産婦の健康の改善
ゴール6:HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
ゴール7:環境の持続可能性確保
ゴール8:開発のためのグローバルなパートナーシップの推進
これらは主に、先進国による途上国の支援を中心とする内容となっています。
これに対し、発展途上国からは、その内容は先進国が決めていることへの反発もあり、また、進展には地域の偏りなどの「見落とし」があるという指摘がなされました。
そこで、2015年の達成時期を迎えたことで、誰ひとり取り残さないことを目指し、先進国と途上国が一丸となって達成すべき目標を掲げることとして、SDGsという新たな目標(ゴール)が掲げられるようになりました。
地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓って、発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであるとしています。
SDGsは「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」で構成されています。
目標1:貧困をなくそう
目標2:飢餓をゼロに
目標3:すべての人に健康と福祉を
目標4:質の高い教育をみんなに
目標5:ジェンダー平等を実現しよう
目標6:安全な水とトイレを世界中に
目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
目標8:働きがいも経済成長も
目標 9:産業と技術革新の基盤をつくろう
目標10:人や国の不平等をなくそう
目標11:住み続けられるまちづくりを
目標12:つくる責任 つかう責任
目標13:気候変動に具体的な対策を
目標14:海の豊かさを守ろう 九表o目標15:陸の豊かさも守ろう
目標16:平和と攻勢を全ての人に
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
この17の目標を、より具体的にしたものが「169のターゲット」です。17の各目標に対し、それらを達成するために必要な具体目標(ターゲット)が、それぞれ5から10程度、計169設定されています。
このSDGsが、投資の世界で話題となっていっるのがESG投資と言われるものです。
ESG投資は、従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資のことを指します。特に、年金基金など大きな資産を超長期で運用する機関投資家を中心に、企業経営のサステナビリティを評価するという概念が普及し、気候変動などを念頭においた長期的なリスクマネジメントや、企業の新たな収益創出の機会(オポチュニティ)を評価するベンチマークとして、国連持続可能な開発目標(SDGs)と合わせて注目されています。
2006年、当時の国連事務総長であるアナン氏が金融業界に向け、責任投資原則(PRI:Principles for Responsible Investment)を提唱したことにあります。
1.私たちは投資分析と意志決定のプロセスにESGの課題を組み込みます。
2.私たちは活動的な(株式)所有者になり、(株式の)所有方針と(株式の)所有慣習にESG問題を組み入れます。
3.私たちは、投資対象の主体に対してESGの課題について適切な開示を求めます。
4.私たちは、資産運用業界において本原則が受け入れられ、実行に移されるように働きかけを行います。
5.私たちは、本原則を実行する際の効果を高めるために、協働します。
6.私たちは、本原則の実行に関する活動状況や進捗状況に関して報告します。
これらは、機関投資家(大規模な投資を行う企業・金融機関などの投資家)が投資をする際に、ESG(環境:Environment・社会:Social・ガバナンス:Governance)課題を反映させること、つまり、投資家は企業への投資をする際に、その会社の財務情報だけを見るのではなく、環境や社会への責任を果たしているかどうかを重視すべきだという提言が国連によってされたのです。
これに、日本では2010年にGPIF:年金積立金管理運用独立行政法人が署名したのです。
世界最大級の機関投資家であるGPIFが署名する以前にも、米カルフォルニア州職員退職金年金基金「カルパース」も、PRIに署名しています。
2017年末時点の世界全体のESG投資残高は31兆ドル(約3380兆円)となっています。
このほど政府は、このSDGs達成のため、次世代の若者を新たな担い手と位置づけ、教育や啓発を充実させる方針を打ち出しました。
政府は、実施指針を3年ぶりに改め、持続可能な社会の目標達成に向けて次世代の若者を、今後の議論の中核を担う存在に位置づけました。その背景には、スウェーデンの環境活動家のグレタ・トゥーンベルさんらの発信力が地球規模の課題に影響を及ぼしていることがあるようです。
今後政府は、若者への教育や啓発を充実させるなど、目標達成にむけた取り組みを進める方針です。
2017年末時点の世界全体のESG投資残高は31兆ドル(約3380兆円)となっています。
このほど政府は、このSDGs達成のため、次世代の若者を新たな担い手と位置づけ、教育や啓発を充実させる方針を打ち出しました。
政府は、実施指針を3年ぶりに改め、持続可能な社会の目標達成に向けて次世代の若者を、今後の議論の中核を担う存在に位置づけました。その背景には、スウェーデンの環境活動家のグレタ・トゥーンベルさんらの発信力が地球規模の課題に影響を及ぼしていることがあるようです。
今後政府は、若者への教育や啓発を充実させるなど、目標達成にむけた取り組みを進める方針です。