オーストラリアでの大規模な森林火災で、10億匹もの野生動物が犠牲になっています…
オーストラリアでは、世界国別対抗戦テニスATPカップが開催されていて、日本は惜しくも決勝トーナメント進出はなりませんでした。
それでも日本若手の新鋭、西岡良仁選手が、世界ランク1位のラファエル・ナダル選手選では大健闘を見せました。
錦織圭選手という絶対的エースを怪我で欠く中で、日本勢は大健闘しました。
そのオーストラリアでは、昨年9月から大規模な森林火災が続いており、ニューサウスウェールズ州では、熱波による森林火災が再び発生し、新年早々、夜を徹して消火活動が行われました。
この火災で野生動物10億匹が犠牲になっているとか、コアラが2.5万匹が犠牲なって絶滅の危機だとかが報じられています。
今月末に開催される世界テニス四大大会(グランンドスラム)の全豪オープンに参加する世界トップのテニスプライヤーたちが、全豪オープン開催前の15日に、同大会のセンターコートに当たるロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で、る森林火災の被災支援を目的としたチャリティーマッチを開催すると発表しました。
ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)やラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、大坂なおみ(Naomi Osaka、日本)、ニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)やステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)、キャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)が参加することになりました。
なぜか日本ではほとんど報じられないこの火災は、多くの住宅をも焼き、集落をほぼひとつ焼き尽くしました。
これほどまでの大規模火災となった背景には、地球温暖化の影響があるとされています。
オーストラリアにおいて森林火災の被害が拡大する主要な要因に挙げられているのが、オーストラリアを襲う熱波と干ばつです。
オーストラリア気象局が発表したデータによれば、2019年は、オーストラリアの観測史上で最も暑く、最も乾燥した年だったとのことで、非常に火災が起きやすい気候だったといえます。
また、「オーストラリアの大規模な森林火災により、独自の天候が作られている」という指摘もされています。
この火災により気温が異常に上昇し、ビクトリア州カブラムーラで4日に記録された気温は、なんと69.8℃だったそうです。
また、激しい火災は高温の煙を生み出し、局所的な上昇気流を発生させますが、時には火災の煙が雲を作り出すケースもあります。火災の煙を熱源とする大気の対流によって作られる積雲のことを「火災積乱雲」と呼びますが、オーストラリアの森林火災では特に火災積雲が大きく成長し、火災積乱雲が発生しているとオーストラリア気象局が報告しました。
この火災積乱雲は、大気中の水蒸気や、燃えた植物などから生じる水蒸気が、灰の粉塵に凝結して雲になり、雷や下降気流をもたらすものですが、雨を降らすことで火災を和らげることがある一方で、雷や強風をもたらして火災を広げることもあるのです。
このような大規模火災と言えば、昨年の米カリフォルニア州の大火災が思い出されます。
山火事が頻繁に発生すること自体は、カリフォルニアでは自然なことと言われていますが、それが生態系を形成しているという自然現象なのでしょうが、1980年代以降、州内で起こる山火事はその規模と激しさを増す一方で、カリフォルニアの歴史上最大の山火事「20」のうち、「15」が2000年以降に発生したものだとのことです。
過去100年の間に、カリフォルニア州の夏の気温は1.4℃上昇したとされ、これは世界平均よりも高いもおです。この暖かい空気は植物や土から効率的に水を奪い、木々や草原を乾燥させて燃えやすくするとのことです。
今回のオーストラリアの森林も、地球温暖化の影響を受けて終えやすくなっているとの指摘もあります。
オーストラリアでは深刻な干ばつに加えて、12月中旬には猛烈な熱波に襲われ、1日の気温が同国史上最高を記録し、平均最高気温は約42℃に達したとのことです
北半球と南半球では季節が逆なので、火災時期も交互にあったとされるのが、火災の長期化で、火災発生時期が重なりだしたようで、これも気候変動によって関係が複雑化したものだと言われています。
森林火災で発生する煙の被害は深刻で、特に高齢になると喘息患者へのリスクが高く、子どもの呼吸器系にも長期的な影響を与えます。オーストラリアの森林火災は、地方にとっても都市部にとっても緊急事態だと言えます。
昨年から地球温暖化対策が話題となっていて、先進国を中心に、経済的理由で地球温暖化対策に消極的であることが問題とされてきています。
今回のオーストラリアの大規模火災、いや米カリフォルニアでも人類は経験している大火災が、地球温暖化によるものだと認めることから、もっと地球温暖化を真正面から向き合う大切さを学ぶべきだと思うのですがね。
このことを日本では、ほとんどというよりも一切報じない現状は、やはり地球温暖化と向き合おうとしない姿勢の表れなのでしょうか。
野生動物が、億という単位で犠牲になっているのですよ。
世界会議に出席した小泉環境大臣の口から、オーストラリア森林大規模火災の話が、一向に出てこないのはなぜでしょう。
地球は本当に、病んでるのかもしれませんね…