正しいリスクを取ることでリターンを得ることができる…勝つためのマーケット投資の考え方~その2~
正しいリスクを取ることでリターンを得ることができる
いろんなところでよく言われるのが「リスクを取らなければリターンは得られない…」というものですが、これはなにも「リスクを取ったからリターンが得られる」という解釈ではありません。
もう少し丁寧に表現すると「正しいリスクを取ることでリターンを得ることができる」となります。
つまり、「リスクの取り方が大事…」ということですね。
この表現も言い換えると「リスクを取るべきところでリスクを取る…」というのが「正しいリスクのとり方」と言えます。
リスクのとり方とは、取る方法もしかり、取るタイミングもしかり…です。
リスクを取らなければならないタイミングで、正しい方法でリスクを取る...
そのタイミングや方法を学ぶのが「投資の勉強」だと思います。
じゃあ、「正しいリスクの取り方」とはなんなのでしょう…
正しいリスクのとり方
マーケットに入ること、すなわち投資を行った時点で、すでに「リスク」を取っていることになります。
「買い」なら
このあたりで下げ止まって、ここから先は上昇する…
と判断したから、マーケットにお金を投じたという根拠が大事です。
「売り」ならこの逆で
下落を予想したから“売り”で入った…
それぞれの「買い」や「売り」でマーケットに入った根拠が大事です。
なぜ「買い」or「売り」だとのですか…?
なぜこのタイミングで入ったのですか…??
そして大事なのは
値幅はどれぐらいを予想していますか(リターンの具体的金額の予想)…?
いつまでポジションは持ち続けるのですか(利食いタイミングは決めているのか)…?
投資で利益を得る観点で言えば、マーケットに入った後に思惑通りの方向に推移して利益を得られれば「御の字」で、結果が良ければなんで良いという考えでいるのなら、必ず「次」は失敗します。
それが「投資の世界」です。
永続的に安定的に投資で勝ち続けるためには、今回「買い」なり「売り」なりを判断した理由が正しかったかどうかを、検証することが大事になってきます。
エントリーした後には、当然ながらマーケットの方向性は二通りに分かれます。
思惑通りに推移するパターン(利益)
思惑とは逆の方向に推移するパターン(損失)
時間軸も考慮すべきです。
エントリーした直後の推移を予想したのか、もう少し先の時間を想定したのかで、全然違ってきます。
偶然の「勝ち」が一番危険!!
マーケット投資で「偶然の勝ち」「ラッキー」「ビギナーズ・ラック」は、絶対にありえません。
マーケットにだけは「偶然」は存在しないのです。
よくわからなく、なにも考えないで「買い」でマーケットに入ったとして、その後よくわからないままに上昇して「儲かった」とう現象を体験したとします。
この体験が一番危険なのです。
あるベテラン投資家の人が「偶然の勝ちが一番恐ろしい。その後必ず大損する…」と、何度も警告を鳴らしていたことを思い出します。
根拠のない勝ちは負けに等しい...
偶然の勝ちは絶対に繰り返されない...
実力だと勘違いしたり、運があるとうぬぼれたり、まあろくなことはありませんね。
エントリーした時点が、上昇ポイントだったというだけのことであって、ご先祖様があなたに儲けさせてくれたわけではありません。
そもそもマーケットに入ったらつぎに現れる減少は「上がるか下がるか」しかないわけです。偶然もへったくれもありません。たまたま利益が取れたからと言って、それがどんな意味があるのでしょう…
ここで学んでほしいことは、投資やトレードをするときには、必ず「根拠」を考えて行動することが大事だということです。
エントリー根拠…
これを極めることが、長く勝ち続ける投資家になれるかどうかの“分かれ目”になります。
上がると判断する根拠... 下がると判断する根拠...
これが明確に言えることが大事です。
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析のミックス…
テクニカル分析で、上げ下げのタイミングを知り、
ファンダメンタルズ分析で、その上げ下げの理由を確認する…
あるベテラン投資家から教わったものです。この言葉には続きがあり、「結局はマーケットは需給で動く…」というものです。
マーケット参加者の事情、欲、思惑によって、「買い」が先行したり「売り」が先行したりするのだと、言っていました。
投資家の思惑は、客観的には読みづらいですが、テクニカル分析でチャートの癖を見抜いて次の動きを読み取る短期トレード手法でも良いですし、政治の動きや中央銀行政策の先を読んで行動するのも良いです。
手法によっては、効果が現れるまでの時間が異なってきます、それが短期投資や長期投資を決めるのです。
日頃からニュースに振れることで、マーケットを見る眼力を養っていくことが大事になってきます。
政府政策や中央銀行の金融政策、税制、安全保障の動きなどから、少し先の世界情勢を読んで、ある程度マーケットの方向性(上か下か)を予想して、テクニカル分析で、チャートの形状を読み解きながらエントリーポイントを探すというのが、ある意味「王道」なのかもしれません。
超短期のチャートだけでエントリーポイントを判断すると、目先の値動きに振り回れてしまいます。短期の時間足の方ほど「だまし」と言われる、思惑とは逆の方向に振らされることになってしまいます。
マーケットから撤退するタイミングは、たった一つ、エントリーした根拠が崩れたとき、あるいは、その根拠の賞味期限が切れたときで、それを察知したときは、どんな状況でも利益確定、あるいは損切りをしてマーケットから撤退すべきです。
だらだらとマーケットに居座ることは、よくありません。マーケットにいる理由が変わってしまいましたからね。
エントリー根拠が効かなくなったら、マーケットから“即撤退”です。
エントリー・テクニックはいくつもありますが、ここでは、大まかな考え方をご紹介して、とにかく、無闇矢鱈にマーケットに入らないことで、それは「無駄なエントリー」をなくすことに繋がります。
エントリーには根拠が必要…
たとえエントリー回数が少なくなっても、「“無駄”イコール“損失”」ですから、「入りたい、入らなければ…」という思いとうまく折り合いをつけてください。
マーケットに入らないと勝負できないじゃない...
エントリーさえすれば、利益につながることだってある...
少しでも可能性があれば入る...
気持ちはわかりますが、ここは「エントリーしたい」病、いわゆる「ポジポジ病」との闘いです。「偶然の勝ちはない」ことは肝に銘じておきましょう。
エントリー精度をどれくらいにしておくべきか…
100%納得するまで入らない…
たしかにエントリーの根拠は、多ければ多いほどよいですが、なかなかエントリーチャンスを掴むことはできなくなります。トレード回数が曲単位少なくなってしまいます。
最低3つのポイントが重なれば、躊躇しないで入った方が良いと言えるでしょう。
抵抗線とミドルレンジとボリンジャーバンド2σ線が重なったところだと、「3つのエントリー根拠」が存在しますので、躊躇なしにエントリーするという考え方です。
大事なのは「無駄なエントリーは絶対に避ける」ことで、感情に任せたエントリーはしないことです。
個別銘柄に投資をする際にも、事前情報が聞いているうちは、保有し続けることも考えられますが、購入条件が変わったことが明確になったら、たとえば新製品のは大様が遅れるとか、業界全体金が崩れだしたとか、政策が前に進まなかったとか、諸条件変更が見えてくれば、即座に撤退するのが良いでしょう。
世界情勢、制作支援が出てきそう、中央銀行の政策が関係者から漏れてきた、用心発言が報じられたなど、マーケットに方向性が出てくるニュースや状況が読み取れれば、もうそこはエントリータイミングです。
そこからチャートの形状をチェックして、テクニカル分析を駆使して、「この辺でマーケットに入ろう」というポイントを見つけておいて、根拠となる指標が3つくらい揃ったら、躊躇なくエントリーしましょう。
そして利益書く手にせよ、損切りにせよ、エントリーの条件に変更が生じたら、躊躇なくマーケットから撤退しましょう…
それが投資やトエr-ドの基本姿勢と心得ましょう…