箱根駅伝、ナイキ最速厚底シューズが選手の足に…(coffee break)
ナイキ史上最速シューズ…
今年の東京箱根往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は青山学院大学が大会新記録で総合優勝を果たしました。2年ぶりの総合優勝です
復路新記録をはじき出した東海大学は3分2秒差で2位となりました。それでも今までの大会記録よりも早いタイムです。
今年の箱根駅伝は、とにかく「超スピード」大会でした。
今大会の区間新記録は、2区から7区の6区連続と10区の計7区で区間新記録が出ました。
往路4区間連続新記録達成は2009年大会以来11年ぶりで、2区から7区までの6区連続新記録達成は、1区から7区連続で区間新記録を出した1966年大会以来54年ぶりとなります。
その裏には、「ナイキの厚底シューズ」があるようです。
優勝した青学大選手全員が、今回アディダスからナイキに履き替えたそうです。
ナイキズームエックスヴェイパーフライネクスト%
ナイキ史上最速のシューズと言われる厚底シューズで、今年の箱根駅伝では、往路出場105人中87人の選手が、このシューズを着用していたそうです。
往路1位から4位までの大学が往路新記録を出しています。
今回の区間新記録を出した選手は、10区以外は全員、ナイキのこのシューズを履いていました。
古くは1960年ローマ五輪マラソン金メダリスト、エチオピアのアベベ選手は裸足で走ったことが話題となりました。
その後、マラソンランナーの足下は、足袋から軽い薄底となり、いまは厚底に至ったわけです。
「シューズ・ドーピング」なんてこえもあがるほど、靴の進歩はめざましく、嘗て競泳で、英SPEED社開発の水着「レーザー・レーザー」着用選手が次々と世界記録を連発したことを思い出しますね。
その後、ルール変更により、ポリウレタンやラバーなどのフィルム状素材を貼り合わせた水着の着用は、2010年から禁止されました。
今回のナイキ社厚底シューズは、昨年の大会でも多く使用されていて、すでに注目を集めていました。
箱根駅伝の前日、1月1日のニューイヤー駅伝でも、多くのランナーが履いていました。陸上競技を席巻するピンクのシューズです。
お値段は3万円するそうです。
靴底内部のカーボンファイバー製プレートが速さの秘訣らしいですよ。
まるでTBSで放送されたドラマ、池井戸潤原作「陸王」のようですね。
カーボンファイバープレートは足への負担が少なく、これまでだと突っ込みすぎと言われるほどのハイペースでも後半まで足が動くようになったのが、この厚底シューズだそうです。
もちろん、区間新記録達成は選手たちの頑張り、練習の賜物ではあります。
シューズを使いこなした青学大の勝利とも言えるのかもしれません。
名将原監督の「やっぱり大作戦」が、見事に箱根駅伝を制しました…