フィンランドでは、世界で最も若い女性首相が週休3日制導入を検討…
フィンランドに誕生した、世界で最も若い女性首相である、34歳のサンナ・マリン首相は、働き方改革の一環として、週休3日制の導入を検討する考えを示しました。
週休3日制は労働生産性の向上に繋がるとして、世界的に注目を集めています。
マリン首相は
人々をもっと家族や愛する人、趣味などに時間を費やすべきだ…
として、1日6時間労働も検討するとのことです。
現在のフィンランドでは、1日の労働時間は8時間で週休2日制、これは日本と同じですね。
お隣のスウェーデンでは2015年から1日6時間労働制を、試験的に導入して、結果、生産性向上に効果があったとされています。
日本では、日本マイクロソフトが昨年8月に週休3日制を実施しています。
従業員の92%が生産性が向上したと感じているそうです。
安倍政権が掲げている「働き方改革」では
・長時間労働の是正
・テレワークの推進
・ダイバーシティ指針
・同一労働同一賃金
・副業解禁
を掲げていますが、この「週休3日制」も、この働き方改革の一環なのかもしれませんね。
この話題と背中合わせにある問題が人手不足です。
週休3日制を導入すれば、業務がまわらないのではとの懸念があるいっぽうで、求人において魅力的と見られることで人材を確保しやしという見方もあるようです。
日本マイクロソフトは「ワークライフチョイスチャレンジ2019夏」として、昨年8月に「通勤4日&週休3日制」として、毎週金曜日を休業日としました。
正社員は特別有給休暇を取得し、全オフィスはクローズされました。
1ヶ月の取り組みで電力消費量は全年同月比23.1%、印刷枚数は58.7%減少したそうですよ。
日本マイクロソフトの「ワークライフチョイス」は、社員一人一人が、仕事(ワーク)と生活(ライフ)の事情や状況に応じた多様で柔軟な働き方を、自らチョイス(選択)できる環境を目指すものとしています。
短い時間でより効率的に働くための「時間の使い方改革」を推進しています。
具体的には、会議設定を基本30分と決め、人数は多くても5人とし、マイクロソフトのこらぼレーションツールTeamsを活用して、会議招集ではなくチャットで済ませるとしています。
一方、中国ネット通販大手のアリババ集団は、週6日働くべきと、創業者のジャック・マー氏は語っています。
「996システム」、これは午前9時から午後9時まで週6日働くというものです。
イギリス最大野党の労働党では、週4日勤務は非現実的と結論付けています。
個人の自由時間があるという事は、自分のための持間を有効に使うこともできるでしょうが、全て経済力あってのことです。
副業に力を入れることができるのは、そういう点からはメリットと言えます。
嘗ては「半ドン」という土曜日半日勤務というのがありましたね。
日本で週休3日制を取り入れている企業は
佐川急便
ユニクロ
Zホールディングス(旧ヤフー)
日本IBM
ファミリーマート
SOMPOひまわり生命
ヤマト運輸
味の素AGF
などなど
人手不足のための人材確保に向けての魅力作りという側面もあるようですけどね。求人情報には「週休3日」を他社との差別化として大きく訴求しているようです。
無駄な会議がなくなることは良いことで、真剣に時間の使い方を見直すべきで、そうすれば時間当たりの生産性も上がるというものです。
ただ、残業が減ることで、残業代が生活費となっている人にとっては死活問題で、会社依存の考え方をも同時に見直す機会となる側面も見受けられます。
自分ために生きる
自分のために働く
そもそもの価値観を見直し、自身のライフスタイルを、そしてライフプランを真剣に考えていきましょう。
北欧諸国は、社会保障制度が充実していて、病院には財布を持たずにいくことができる仕組みとなっています。
かれらは、税金は自分達の将来のために国に預けているという感覚があるからこそできることがあり、日本とは根本的に納税に対する考え方が異なっています。
日本のように、何に使われるか分らない税金の使われ方をしている国では、税金を納めるという行為に対しての痛税感は否めず、北欧が実にうらやましい限りです。
自分達の未来は自分達で守るためにも、週休3日制導入によってできた自分自身のための時間を有効に使うことを考えましょう…