お金事情の改善「フロー改善とストック構築」
投資で大事なのは「時間軸」です。
よく「株価は上がるでしょうか」とか「円高、円安どっちになるのでしょうか」という質問をする人がいますが、「いつまで」とか「いつの時点での話か」という部分が抜けています。
「いつまで」「いつの時点」という考え方が重要なのです。
長期投資と漠然と表現されがちですが、長期といえども「いつまで」という概念はとても需要です。
フローとストック…
フロー(Flow)とは、一定期間内に流れた量
ストック(Stock)とは、ある一時点において貯蔵されている量
と表現されます。複式簿記で言うところの
損益計算書がフロー
貸借対照表がストック
ダムでたとえられることもよくあります。
ダムから放水する状況がフロー
ダムに水を溜める状況がストック
ですかね。家計簿で言えば
毎月の収入と支出を考えるのがフロー
今ある貯金額とか資産の合計がストック
フローは改善して「収入>支出」を拡大させることで、ストックは資産を膨らませることが改善対策となります。
フロー改善は「収入>支出」を拡大させることですから、節約して「支出」を減らすか、工夫して「収入」を増やすかということが対策となります。
投資という選択を収入アップに選ぶのなら、それは長期投資ではなく時間軸が短い、毎月利益確定するイメージになるでしょう。
株式投資でもFX投資でもかまいません。デイトレでなくてもかまいません。
一週間単位のトレードとか、それこそ月末に清算するのでもよいでしょう。
ただ利益確定の時期を固定するのはマーケットを無視した行為ですので、その月内に利益が出てるときに、利益確定するということを考えればよいのです。
たとえば、今話題のソフトバンクの株を買って、5万円利益が出たら解約するというのも良いです。ルールとして翌月に保有を持ち越さないとしておくのです。
もちろん市況が良くなっていれば、翌月持越しもありえますが、基本、月内で利益確定とします。
損を抱えたらどうしよう…
そういう不安もありますよね。損失許容範囲を決めます。5%とか10%とか、あるいは1万円とか5万円とか、その決めたところまで損失が出たら解約します。
損切りです。
そしてすぐに新しいものに乗り換えます。
損をする銘柄ばかりを選んでしまうのは何かが間違っているので、そのときは、一旦立ち止って銘柄選びを勉強しなおします。
とにかく利益が出たら確定です。
為替も同じです。
FX投資でも利益が出たら利益確定します。FXの場合は時間を決めます。
たとえば22時から24時の間でトレードを終了させます。その間で取れる利益を確保します。
損切りも同じで、3千円損したら損切るとかを決めます。トータルでプラスになっていれば良いのです。
目的はフロー改善です。
この考え方、年金が当てにならない中で、いつまでも給与を得る仕事ができないかもしれないとしたときに、短期投資を理解して収入アップにつなげることを学ぶことは、大事な人生の武器になると思います。
何億も稼ぐのではなく、毎月数万円を取りに行くのです。
それが資産というダムにたまって、そのたまった資金を長期運用して億という財産に育てるイメージを持ちましょう…