飛沫感染と空気感染の違いを考え、今の対策を角度を変えて検証してみました…
本日配信の情報誌「ら・ぽ~るマガジン」からの一部抜粋です。
新型コロナウイルス感染拡大対策と経済対策は、共存させるのが政治課題です。
しかし、ここまでの日本の対応を見ていると、その役目を十分に果たせているとは思えず、感染対策初動のまずさから、ウイルス感染対策も経済対策も、効果的な対策が取れていない状況に思えます。
正しく恐れよう…
最初からからこのようなことは、言っていたはずなのですがね…
このような緊急事態状況下のトップ支持率は、世界各国では上がる傾向にあり、感謝と応援の声が上がるところですが、米国と日本だけはトップの支持率は下がり、感謝も応援の声もない状態です。
米国ではさらに、差別抗議のデモという別の側面での国民の不満行動が見られています。
米国も日本も、選挙のためのウイルス対策、選挙のための「やっている感」のアピールが見られるような気がしてなりません。
ここは冷静に、「正しく恐れる」ために、新型コロナウイルスに関しての、正しい知識を整理しておきましょう。
「飛沫感染」と「空気感染」の違い
そもそも新型コロナウイルスは「飛沫感染」のウイルスです。
健栄製薬のアルコール手洗い製品「手ピカジェル」のホームページには
麻疹、水痘、インフルエンザといった感染症から身を守るためには、飛沫感染と空気感染の相違について理解することが大変重要です…
とあります。
そこに、飛沫感染と空気感染の違いが明確に紹介されています。
飛沫はヒトが咳やくしゃみをしたときに口から飛び出す小さな水滴です。これは最大2メートルしか飛ぶことができません。
だからソーシャル・ディスタンスは、2メートルに設定しているのです。
飛沫感染する病原体に感染した人がいたとしても、その人から2メートル以上の距離を保てば感染しないのです。
飛沫感染のウイルスには
インフルエンザ、百日咳、ムンプス(おたふくかぜ)など
があります。コロナウイルスもこの分類です。
もう一つのウイルス感染に「空気感染」があります。
飛沫が空気中を飛行しているときに水分が蒸発すると、飛沫核という微小な微粒子となり、空気中を長時間浮遊できます。そこに病原体が付着すると、病原体もまた飛沫核に乗って長時間、空気中を浮遊できます。空気流に乗って、隣の部屋に到達することもできます。これを空気感染といいます。
空気感染できる感染症は3つしかありません。麻疹、水痘、結核です。
「クシャミをする」と約40,000個の飛沫が飛び散り、「5分間話す」「咳をする」と3,000個の飛沫核が飛び散るといわれています。しかし、実際には口や鼻から飛び出す飛沫や飛沫核の数については、咳やくしゃみの程度によって様々です。
これらを踏まえて指摘されているのが
飛沫感染と空気感染では感染の予防法は異なる
ということです。
両者の違いで重要なのは「空気の管理」を指摘しています。
「空気の管理」の正しい情報
飛沫感染では病原体が空気中を漂うことはないので、空気の流れについて気にする必要はありません。しかし、空気感染では病原体が飛沫核に乗って浮遊して廊下に漏れ出たりするので、空気の流れは大変気になります。
そのため、病院では結核、水痘、麻疹の患者は空気が病室から流出しないような陰圧の病室に入院させています。
飛沫感染と空気感染の対策には使うマスクも異なります。
「飛沫感染」の予防ではサージカルマスク(コンビニなどで購入できる三層構造の通常のマスク)
「空気感染」ではN95マスクという特殊なマスク
を使用します。
飛沫感染であっても空気感染であっても、口から飛び出す飛沫や飛沫核の数を減らすために、咳エチケットは大事だそうです。
マスクの着用ですね。
咳エチケットは咳やくしゃみをするときにはティッシュで口と鼻を押さえるか、マスクをします。そして、汚れた手を清潔にするために手洗いをします。空気感染であっても、患者がN95マスクを装着することはありません。
「サージカルマスク」は、感染者が拡散しないためのもの
「N95」は、飛沫核を吸い込まないようにするためのもの
です。
工事現場などで、粉塵等を吸い込まないためにあるのがN95で、患者と接する医療関係者が使うものです。
咳などの呼吸器症状のある患者は、このような息苦しいマスクに耐えることは困難です。従って、患者はサージカルマスクを装着することになります。
以上が「正しい」知識です…
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