「黒字リストラ」企業が増えている…45歳以上早期退職募集して、“AIフレンドリー”の若手に再配分

「黒字リストラ」と「赤字リストラ」

「黒字リストラ」とは、将来を見据えた企業構造の再構築を目的として行われるリストラのことで、業績不振で赤字の企業が行うリストラの目的は、人員削減・整理ですから、従業員削減という結果は同じでも、その主旨は異なります。

でも、従業員にとっては、クビを切られるのはどっちも同じことですから、肩を叩かれた人にとっては、理由はどうあれつらいですよね。

コロナの影響もあったのでしょうが、2019年に早期・希望退職を実施した上場企業35社のうち、最終損益が黒字だった企業が約6割を占めました。

企業を取り巻く経営環境は、人工知能(AI)のようなデジタル技術の進展を受け急激に変化していて、中外製薬は「従来の技術や専門性で競争力を保つのは難しい」と、人材配置の適正化を急いでいます。

AIによる事業効率化

製薬業界はもちろんのこと、テック企業の台頭により、先行き不透明感が強まる金融機関は、以前から人員削減を進めてきました。

AIによる事業の効率化で、従業員を必要としない業務が増え、会社が抱え込む人材は、AIに対して高度な知識を持った人材が求められますので、給料が高いこともあり、ITに精通していない高年齢者を対象に早期退職を募ることになるのでしょう。

決して高齢者を排除するわけではありませんが、求められる能力に見合わないと、高給を取っている人から退職勧告を受けるのは、仕方がないことですね。

スキルアップのために、「リスキリング」という制度が導入されました。この制度に積極的に取り組むかどうかで、会社での生き残り、並びに転職のための自分磨きをするかしないかで、その後のサラリーパーソンとしてのあり方は変わってきます。

それゆえどうしても、企業の削減人員は中高年が中心になってしまい、企業は、若手社員への給与の再配分やデジタル時代に即した人材確保を迫られるのは時代の要請でもあり、業績が堅調で雇用環境もいいうちに、人員構成を見直す動きで、これからも人材の流動化が進むのでしょうね。

有能な若手人材確保

人手不足にも拘らず早期退職者を積極的に募るのは、中高年に手厚い賃金原資を若手に再配分することで、人手不足に対応しようしているようです。

人員削減と若手給与への再配分

人員削減で浮いた費用を若手給与に還元することで、若手人材を確保するということなのでしょうか。

高度技術を持つ人材や若手を取り込み
人材の新陳代謝

企業の実施例

企業の実施例ですが、たとえばNECは、45歳以上の希望退職者を募り、2019年3月までに、グループで約3000人の削減に踏み切るいっぽう、能力に応じて新入社員でも年収1000万円支払う制度を導入しました。

富士通も2850人をリストラしましたが、デジタル人材に最高4000万円を出す構想を打ち出しています。

味の素は2020年1月から50歳以上の管理職の1割強に当たる100人程度の希望退職者を募集しました。

黒字企業の早期退職募集は、将来の業績不振に備える一面もあるのでしょうが、AIによる業務効率化に伴う人材の見直しという側面もあります。

リストラは年齢で区切らない

そうなると、ITに精通していない給与が高い年齢層を中心に早期退職者募集をかけるのは仕方がないことですし、その浮いた分で、優秀な若手人材の確保しようとする動きがあるのも、理解はできます。

「ITに精通していない」「仕事ができない」という観点でリストラ対象者を選びますので、ただ年齢という要素だけで区切ることはないようです。

どこかのドラマではないですが、会社は学校ではないのですからね。

若くても、現状を変えようとする意欲がない人は淘汰されるでしょう。

新陳代謝促進とは、そういうものですからね。

「個」が大事

「個人」が大事
個人の能力が大事…

今後はルーティーン作業はAIが代替します。生産性のない、時間だけを費やすような人材は、年齢が若くても不要となります。

「怠惰な多忙」という、厳しい表現もあるようですね。

求められる能力は、業務の専門性だけでなく、全体を把握出来る能力、組織を超えたチーム作りができ、かつ、チームを運営できる能力が問われます。

自ら「問い」をたてて、その解決策まで提案できる人が求められます。
昔の「指示待ち族」は言語道断、組織依存型も不要です。

自立した個を備える、まさに、率先してチームを作り運営する能力が求められます。

   スキル(能力)よりもウィル(意識)

人材に求める要素を表す言葉だそうです。

黒字リストラの流れは、益々進むと思われます。時代は大きく“うねり”を上げて変わっていきます。求められる人材も変わり、求められる能力も変わってきます。

大企業に就職したらそれで安泰という時代は、もう終っています。

常に変わろうという意欲を持って、そのために努力する人だけが生き残れる社会になっていくのでしょうね。

悪いことではないと思うのですがね…

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