今回のような大暴落で大損する人に、どんなパターンがあるか想像してみました…
今回のような大暴落で大損する人に、どんなパターンがあるか想像してみました。
利益を伸ばすために長期保有している人…
利益を伸ばそうとして利益確定をしなかった人…
もともと損を抱えていて損切りができなかった人…
まあ、マーケットに長くいると、このようなことにも出くわすことはありますよね。
大きな損をしている人に言える事は「Buy & Hold」、つまり、利益を求めて長くマーケットに滞在している人が、大きな損失を抱える羽目になっているようです。
マーケットに入った途端、大暴落に見舞われたというケースもあるのでしょう。それを単に「不幸」だとあきらめるのではなく、エントリータイミングの精度が問題だと反省したほうがよいですね。
大損をする人を、ちょっと具体的にイメージしてみますと…
株式投資を始める際に、割安株を求めていろんな人の話も聞いて、会社四季報も調べて、これだという銘柄をピックアップ
チャート分析してタイミングを計って「いざ勝負」と買った銘柄が、ものの見事に上昇
順調に含み益を伸ばし、利益確定しようかどうか悩みながらも、NY株も好調で、証券会社の人も日本株は好調と判断しているので、買った銘柄に関して特段悪い材料もないのでもう少し持っていようかなぁ~
こんな感じで利益確定を先延ばししたところに
どす~~~~~ん
この場合、手放せない前提として、買った銘柄に悪材料が出たわけではなく、その銘柄を買った理由が変化したわけではないのに含み損が拡大していったパターンです。
この場合、ひょっとしたら地合が良くなったときには、買った銘柄は大きく上昇するかも知れないという期待がかすかに残りますね。
ただ株価回復には時間が掛かり、その間に、企業業績がどうなるかが重要で、さらに銘柄を買った理由に変化が見られるかもしれません。
手放す見極めはそこにあるのかもしれません。
でもこのパターンは、まっとうな投資家の例で、こればかりは「仕方がない」とあきらめもつきます。
次は、多くの初心者に見られるダメダメ投資家のパターンです。このパターンは投資家とも呼べないですけどね。
銀行に預けていても増えないから、銀行に勧められたあの投資信託を買ってみようかな
よくわからないけど銀行が勧めているから大丈夫だろう
お~利益が出た
やっぱり投資は正しかった。よし、お金を追加しよう…
こんな感じでいたときに
どす~~~~~ん
この場合、損を確定できない理由は、一度目にした利益額が忘れられないのです。
こういう人は、どれだけ損失が拡大しても損切りはしませんね。むしろ投資をしていることを忘れたいという思いが出て、現実逃避で二度と買った銘柄の価格を見ることはありません。
今回のような大暴落時だと戦意喪失、二度と投資なんかしないと固く誓うことででしょう。
おそらく銀行の窓口では「長期投資」と言われて投資信託を買ったのでしょうね。
真の長期投資家は、ここで下げたところを拾います。そして長期保有をするでしょう。下げたところを新たに買い増す、それゆえ長期投資家には資金力が求められます。
長期投資と短期投資…
これはなにも「vs」関係というものではありません。どっちが良いとか悪いとかというものではありません。
リスク回避にはどっちが向いているという、決めつけるものではありません。ましてや、どっちが安全かとか、どっちがやりやすいかとか、どっちが初心者向きかというものではありません。
そんなことは、画一的に決められものではなく、よりどっちがという比較のものでもありませんし、マーケットに、初心者用とかベテラン向けというものはなく、とにかく、どっちがどっちという、決めつけるものではありません。
先が見える時は長期投資、先が見えないときは利益が乗っかれば逃げ切る…
これが鉄則ですね…