その「長期投資」、ちゃんと投資結果の“答え合わせ”ができていますか…

金融機関やFP主催の資産運用セミナーは“リスク分散”のことばかり…

金融機関やFPによる資産運用セミナーは、どれも版で押したかのように同じ内容で、資産運用と言えば「長期投資」と「積立投資」の一辺倒になっています。

資産運用をリスクの観点だけでしか語られないようで、とにかくリスクを軽減することに固執する展開になっています。

それはそれで、重要なことではありますが、資産運用の本来の目的は、投資資金を大きく殖やすことにあります。

リスク分散は、手元資金を増やして資産構築するためにはとても重要なプロセスで、リスクを軽減することが資金を殖やすことに繋がり、絶対に必要なことであることは事実ですが、リスクヘッジだけで資金を殖やせるかといえば、「No」となります。

そもそも資産運用の目的は、資金を大きく殖やすこと…

まず当たり前のことを確認しますが、「資産運用で成功する」ということは、目標とした年齢に到達したときに、資産運用できちんと目標金額を手にしているということです。

実際に投資で目標金額を手にできているかどうかの状態を、検証する必要があるのですが、今の時点ではその検証はできません。

目標年齢が遠ければ遠いほど、答え合わせができないでいます。

長期投資の“長期”て、どれくらいの期間のことを言うのですかね。

投資期間が数カ月先だとか、せめて1年先だと投資j結果の検証ができるのですが、セミナーで想定している投資の目標時点というのが老後であることが多く、60歳、65歳と年齢で区切っていることが多いようです。

そんな先の話だと、投資結果の検証ができません。

つまり、巷で言われる「長期投資」では、最も大事な“答え合わせ”ができないでいるのです。そんな先だと、投資結果が、つまり投資がうまくいったかどうかの「答え合わせ」ができないということになります。

そんな“行き当たりばったり”のプランニングで、将来設計のアイテムとして「長期投資」を使うのは大丈夫なのでしょうか。

もし60歳や65歳の時点で、投資成績が芳しくなく、目標金額が実現できなかったらどうしますか。

60歳や65歳の時点だと、もうリベンジする時間は少なくなっていますよ。

リスクヘッジの延長線上で選んだその「長期投資」は、実績の“答え合わせ”ができますか…

せめて「長期投資」をするのなら、期間を決めた「定期的な検証」をセットにしなければならないと思うのですが、そういうことを提唱しているセミナーは、殆どないように見受けられますね。

そもそも投資を始めることが目的ではありません。

投資を行って実際に大きな資金を手にすることが、大事なのです。

「長期」は「短期」の積み重ね、長期投資と決めつけても、期間を短く区切って実績検証をこまめに行うことが大事になってきます。

何を検証するのか…

当然、投資成績は当然ですが、今の投資のやり方が、今の相場環境にあっているのかどうかを見極めることが大事です。

肝心なことは「今のままで目標年齢のときに投資目標額は達成できるのか」という点です。

もちろん将来はわかりませんが、これまでの投資結果を踏まえて、将来の見通しは当てることができますよね。

個人的には、最長でも1年という投資期間内で、個別銘柄物色の株式投資を行うのが良いと思っています。

長期は短期の積み重ね…

巷の「長期投資」は、「Buy & Hold」の“もちっぱなしの放置”状態ですからね。

確実に短期間での実績を積み上げていって、それで確実に資金を殖やしていく方法を考えた方が、良いと思うのですがね…

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