株価急落の今こそ、優良銘柄に投資する株式投資が強い味方になってくれるかも…
「投資」とは、成長期待の対象にお金を投じるものです。「応援する」というイメージでしょうか。「未来にかける」という表現も良いですね。
「投資」は、企業や事業に対して行うもので、人に投資ということもあるでしょうが、いずれにしても、今は評価は低いが、将来はその価値が上がることが期待できる対象を見つけるのが投資のポイントです。
そういう意味では、いまの株式市場は、コロナショックで優良企業の株式評価も下落していて、見方を変えれば、将来の価値が今よりも大きく上がりそうな企業はたくさんあると言えそうです。
重要なのは「時間」で、いつになれば、今よりも評価が上がるのか、その価値が高まるまでの期間は長いのか、それともすぐに評価は下がるのかということの見極めが大事です。
いずれにしても、全体のムードに流されて、本来の企業価値よりも低く評価されている企業(株式投資では「銘柄」)が多いと言えます。
つまり個別銘柄投資においては、今の市場は「宝の山」とも言えます。
株式投資ではなく、事業に投資する、いわゆる「投資」の仕組みを見てみますと、企業投資には4つのステージがあります。
・シード(企業前段階で投資)
・アーリー(企業直後の投資)
・エクスパンション(発展途上に投資)
・グロース(事業が軌道に乗った段階で投資)
・レイター(経営安定段階で投資)
括弧書きで示した内容は、あくまでもイメージです。
当然ですが、早い段階で投資したほうが、その後の期待リターンは大きくなりますが、リスクも大きいと言えます。
ちなみに、ソフトバンク・グループの孫正義取締役会長は、「シード」ははずして「アーリー」と「エクスパンション」の企業に投資をしています。
そして、おそらく「グロース」のステージにまで成長したら売りぬいていると思われます。
一般的な株式投資の場合、多くの人が行っている株式投資では、上記ステージで言えば、「グロース」での投資が望まれているようです。
「レイター」の段階まで待って投資をするのは、「損をしない株式投資」で語られる銘柄選別基準となりそうですね。俗に言う「固い」投資ですかね。
株式投資は、この事業投資を身近にしたものというイメージがあります。
株式投資は未来への投資、「未来」という時間に投資するもの…
と言われますが、どこの株を買うかは、その企業の事業内容や将来性を見て判断するわけで、つまりは企業の成長を期待するところは、事業投資と全く同じです。
これが株式投資の「王道」と呼ばれるものですが、今のように、外的要因、今回はcovid-19感染蔓延による経済停滞で、株式市場が大きく下がっている状況では、優良と呼ばれる,銘柄(企業ですね)も、ひきずられるように株価が下落しています。
本来は実力がすごくあるのに株価が下がっている銘柄を掘り当てれば、その後の株価上昇が大きく期待できると言えます。
証券投資には株式投資や為替投資などがありますが、テクニカル手法は同じでしょうが、投資対象に対する考え方は異なると思われます。
株式投資では投資対象の今後の成長を期待するのですが、為替投資の場合は、直接価格変動を取りにいくものです。
為替投資の場合は、「瞬時」の変動を取りにいくことが多いかもしれませんね。
だから株式投資の感覚で為替投資を行うと失敗すると思います。
為替は政治的思惑で、国家間交渉の道具に使われることがありますからね。
いまは、個別銘柄に投資する株式投資を行うのが良いのではないでしょうか。
となると、今勉強すべきは、銘柄の選び方、投資家が行う企業評価の仕方を学ぶのが良いでしょう。
証券会社が発行しているレポートや、株式投資番組を見て、まずは、どのように銘柄分析をしているのか実際に見てみましょう。
さて、資産運用で重要なのは、何と言っても「換金性」です。
投資は、事業育成に資金を投じるという長期視野の側面もありますが、目先の利益を取りにいく側面も強くあります。
資産運用は「資産育成」ですから、比較的長期視野に立つことが多い感じで、資産活用の「使用目的」があっての運用という側面が強そうです。
その際、資金が必要とされた時点で、すぐに現金を手にすることができるかどうかはとても重要になってきます。運用期間が長期だからこそ、環境変化に関係なく換金性が保てるかどうかの保証は求めたいですね。
「換金性」から考えると不動産投資をどう考えればよいでしょう。
不動産は「相対取引」ですから、「買いたい」という人がいないと売れません。業者買取がありますが、その場合、市場価格の7割で取引されるのが一般的です。
建物等の価値は、設備投資の「経年劣化」と同じ考えになりますので、保有リスクも考えなければなりません。
居住用住宅は資産ではない…
実際に住んでいるので、売却や賃貸でお金を作ることはできないので、資産というよりも「コスト」という考えになりますね。
居住用住宅からは「お金」は産まれません。
賃貸事業は、換金性の悪い不動産資産から小出しに現金を得る手法で、資産の育成を狙う運用とは異なります。
不動産投資と証券投資とは、違った役割を求めるのが良いと思います。つまり不動産投資を証券投資と同列に語らないほうが良いように思えます。
どちらかと言えば、不動産投資の賃貸事業は、毎月の現金確保の「仕組みづくり」というイメージかなと思います。
ただ、今の御時世、新規に不動産投資をするのはどうでしょうかね。
銀行から借金をすることになりますし、景気悪化が予想される中で、不動産賃貸業は様子見のほうが良いでしょうね。
今からだとやはり、個別銘柄に投資する株式投資が良いと判断するのですがね…