資産づくり、昭和の時代は「“稼いで”“増やす”」、それが令和になって「“作って”“殖やす”」時代に…

資産構築のプロセスは、昭和、平成、令和と時代は流れて…

資産構築のプロセスは、昭和、平成、令和と、時代が流れていくごとに、その様相が大きく変わってきました。

経済成長と高金利時代の昭和は「仕事をして“稼いで”、金利で資産を“増やす”」というシナリオが見込めました。

昭和のライフプランは、終身雇用と年功序列の給与体系でしたので、収入が途絶える心配はなく、現役時代の借金は退職金で精算し、60歳以降は年金だけで生活ができました。

平成に入ると、金利が徐々に消えていきます。

終身雇用と年功序列は崩壊しつつあっても、毎月の給与だけは、大きく上がらないまでも、よほどのことがない限りは支給されていました。

平成は、“給与は支給されるが増えない”“金利は徐々にゼロに近づいている”時代でした。

平成までは、資産構築のためのファイナンスはなんとか確保できていましたが、一方で、“資金を増やす”ことに関しては、低金利だったこともあり「投資・運用」による“殖やす”ことが、注目されはじめました。

「貯蓄から投資へ」の大号令は、この頃に始まりました。

そして「令和」の時代を迎え、コロナ・パンデミックとともに、昭和・平成時代までは“当たり前”だったファイナンス手段が崩壊していきました。

家計簿における「収入の欄」に、数字を書き込むことができなくなったのです。

給与以外の収入を、自分で“作る”ことを余儀なくさせられるようになりました。

それが「令和のライフプラン」です。

「令和」のライフプラン

「副業・兼業」という表現で、「リスキリング」という制度とともに、ファイナンスの必要性を強く意識せざるを得なくなり、それは、今までのライフプランの考えを大きく変えなければならなくなりました。

金利は「ゼロ」どころか「マイナス」です。

資産構築をするためには、いや日々の生活をするのにも、資金を“作って”“殖やす”時代になってしまったのです。

運用環境に関しては、平成の時代はずっとデフレで、株価は上がらず円高が続くのが当たり前の状況でした。

令和に入りインフレが進み、コロナの落ち着きとともに、何十年ぶりに金利がつきそうな事態になってきました。

運用環境は改善れるかも

インフレのときは、投資をするのが資産構築には効率的です。

資産価値が上がるのがインフレですからね。

「新NISA」により、非課税枠や制度での拠出額も拡大され、それはマーケットを下支えすることが期待されます。

資金を“殖やす”ことにおいては、環境は整ってきている感じではあります。

資産構築を「運用」という手法で行う際には、日々の生活が安定していることが求められます。

それは、収入から生活費を捻出した後の“余剰資金”で資産構築を行うのが理想的と言われているからです。

昭和の頃は、余剰資金を確保することはなんとかできていたかもしれませんが、平成になってからは、生活費確保で精一杯で資産構築運用のための“余剰資金”を捻出するのもやっとという状況ではなかったでしょうか。

それが令和の時代になると、収入が安定しない状況が続き、余剰資金どころか生活費を捻出するのもままならない状態になってしまいました。

「貯蓄から運用へ」と言われても、たとえインフレ時には資産運用するべきと言われても、肝心の投資資金が準備できないでいるのです。

この状況は、根本からなんとかしなければならないのですが、非常に厳しいですね。

「令和」に求められるのは複数の「収入源確保」

それゆえ、令和のライフプランで重要なことは、複数の収入源を確保することになります。

副業でも良いです。

毎月の生活費の補填のために行う運用も考えられます。

毎月の生活費のためにマーケット運用を行うのであれば、運用期間は1ヶ月に区切ることです。換金性の良い投資対象を選ぶことです。代表的なのは「株式投資」ですね。

イメージとしては、月初にマーケットに資金を仕込んで月末までに利益確定するという感じです。利益が出たら、放置するのではなく利益確定させて、現金を確実に手にすることが大事です。

「令和」の時代は、資産構築のための資金が、給料では十分に捻出できなくなりました。

資産構築のための資金が、“稼ぐ”から“作る”に変わって来たのが、昭和・平成と令和の“違い”ですね。

社会も変わってきました。

「令和」の時代になって、副業・兼業が解禁となりました。「昭和」「平成」の時代から大きく変わったところです。

企業が従業員に副業・兼業を推奨…

国からの指示もあり、企業が従業員に副業・兼業を認めない場合は、その理由を明らかにしなければなりません。

これは見方を変えれば、「会社が、自社一社では従業員を養えなくなった」というメッセージにも見えます。

そういう時代になったのですね。

令和の時代を生き抜くのは大変です。昭和から平成にかけて培った“生きる知恵”は一旦リセrっとして、全く新しいバージョンをインストールしなければなりません。

副業、資産運用…

これらと真正面から真剣に向き合わなければならなくなってきました…

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