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2019年7月

過去のコラム

金融庁報告書からのメッセージ

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金融庁報告書が、連日のようにテレビでも報じられ、いろんな人がこの報告書を論じています。マスコミは年金制度への信頼をテーマとし、金融機関は投資の必要性をテーマとしています。

冷静にこの報告書が語る真意を読み解けば、大きく二つのメッセージがあることが分かります。

一つは年金依存体質からの脱却を促すことで、これは「公助」の限界を示唆しています。
もう一つは「自助」の必要性を説いていて、それが投資への誘導となっています。

それを明確に数字で示したことが、年印制度不安を煽ると政府は非難しているようですが、冷静に報告書の内容を読めば、厚生労働省のデータに基づいた客観的なものと受け止められます。

これを私たちは、真正面から受け止める必要があり、今後の老後に向き合う姿勢を「自助」の観点から考え直さなければいけないと思います。

老後資金は年金だけでは不十分というのは、金融機関はセールストークとして多用していて、FP(ファイナンシャル・プランナー)もライフプランの常套句として常に語られているもので、多くの人にとっては「いまさら」間が否めないでしょう。

多くの金融機関が老後資金として「3,000万円」必要と訴えていましたが、その数字に根拠をつけたのが今回の報告書であり、金融庁では報告書とは別に老後資金を検討してる際に「3,000万円」とう老後必要資金額を試算していました。

とりあえず報告書で言われている「2,000万円」という数字の根拠をおさらいしてみますと

「平均的な収入・支出の状況から年代ごとの金融資産の変化を推計、男性が65歳以上、女性が60歳以上の夫婦では、年金収入に頼った生活設計だと毎月約5万円の赤字が出るとはじき、これから20年生きると1,300万円、30年だと2,000万円が不足する」

としたようです。

長寿化が進む日本では現在60歳の人の25%は95歳まで生きるとの推計もあり、報告書では現役時代から長期積立型で国内外の商品に分散投資することを推奨、定年を迎えたら退職金も有効活用して老後の人生に備えるよう求めたとあります。

「100年安心」というから老後を楽観視していたのに、この期に及んで2000万円不足するって言われても...

こういう思いを抱いている人も多いでしょう。おそらく多くの人の本音がここにあると思われます。

でも少子高齢化はずっと叫ばれていて、そのことにより社会保障制度が成り立たなくなる不安はずっと抱えていたかと思います。

年金制度は維持できるのか…
本当に年金はもらえるのか…

おそらく多くの人は、この不安を抱えながら生活してたと思われます。

しかし、多くの人は年金制度への不安を抱えながらも、その対策を(いわゆる「自助」))講じることなく、どこかで「国の制度(いわゆる「公助」)」として信頼するしかないと自分に言い聞かせてきたのでしょう。

年金制度が維持できないのではないかということは
  「頭」では理解しながら
「心」では千金制度は大丈夫と思い込ませ
「体」では老後対策の行動を行わない
というのが、多くの方の思いだと思います。

ただ、今回の報告書は、もう一つ重要なメッセージを送っています。それは

「100年安心」とは、国民が年金を100年間もらえるというのではなく、年金制度そのものが100年間は維持できるということ

だったということです。

これを双日総合研究所の吉崎達彦氏がうまく表現しています。

年金制度という「船」は100年間沈まないようにしたのが「100年安心」年金プランです。

つまりどんなことがあっても「年金制度」という船は沈まない、だって状況に応じて保険料を引き上げ、給付額を引き下げることができるようになったのですから、収入は確実に増やし支出は状況に応じて減らしても良いということにしたわけですから、船自体は壊れないが、船に乗っている人のことはわからない、場合によっては船から降りてもらうことだってある、客室クラス変更をお願いすることもある...

    船は安心、乗っている人のことは知らないよ...

これが「100年安心」の年金「制度」だと吉崎氏は語ります。

今回の「2,000万円問題」と言われる騒動において、真剣に老後資金を「自助」で準備する方法を考えたほうが良いというメッセージと捉えましょう。

確定拠出年金制度は、まさに投資を学び実践するよいツールであります。積極的に制度と向き合うようにしていきましょう…

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